新宿で新聞紙にくるまった夜のこと

ベッキーさん、こんばんは。

春は、人事異動の季節ですね。

転勤の季節です。

引越しで、空き部屋が出ます。

いい部屋探しは、春に限ります。

私は、30年くらい前に、住宅公団の無抽選先着順という住宅に住んでいたことがあります。

その申し込みをしたときの話です。

申し込みをしたのは、4月1日だったと思います。

先着順ですから、前の晩から並びます。

夕方、8時頃には、もう、20人くらい並んでいます。

みんな、泊まり込みの準備をしていて、キャンプみたいな格好です。

私は仕事帰りに来ていますから、スーツ姿です。

なんの用意もしていなかったのです。

とにかく、行ってみたら、みたいなノリで行ったのです。

それで、教えてくれた人は、ダンボールと、新聞紙を探して来てくれて、帰ってしまいました。

新聞紙をシャツの下に巻くというか、新聞紙に包まれるというかして、ダンボールの上で寝ました。

間違いなく、その日に並んだ人の中で、一番アウトローな香りがする人でしたね。

無事、先着順で、希望の住宅に入居できました。

近所には、東京一、物価の安い砂町銀座という商店街があり、食べ物は美味しかっですね。

新聞紙はごわごわしますが、とても、暖かかったですよ。

ikuyan

東京都 / 男性 2017/4/1 15:19