長崎について

今日は絵音さんの故郷「長崎」について話します。「長崎」は10年ほど前に一度行っただけですが、好きな場所の1つです。しかも「青春18切符」での一人旅。鉄道での行程では、例え夜行列車を使用しても2日がかりで、私も最初の1日目は下関までが限界でした。2日目に九州を横断して漸く着いた時は何て遠い所に来てしまったんだろうという印象でしたね。そもそも私の「長崎」との出会いは一冊の本がきっかけですが、それは遠藤周作さんの『沈黙』です。ご存知ですか?もともと私は本とか映画、ドラマなどもそうですが、気にいるとその一作品を何度でも読んだり見たりしますが、この遠藤氏の『沈黙』は書籍のなかでNo.1(ちなみに映画のトップはアメリカの監督テレンス・マリックの『シンレッドライン』。この作品は戦争映画ですが、描写がとても美しく、詩的で哲学的です。ただし好みによるので好きでない方だと、ただ単に冗漫で退屈に感じるだけかも。もし時間を持て余していたら一度眺めてみて下さい)。この『沈黙』ですが、これは江戸時代のキリスト教弾圧の話であり、最初に読んだのが中学生の時で、幕府のキリスト教徒への迫害に衝撃を受け、またその迫害に怯むことなく殉死する信徒たちに心を打たれました。一週間くらいの長崎滞在中には、隠れキリシタンの里の1つと言われてる外海地区にも行きました。海が綺麗ですね。そこの教会やキリシタン墓地などを巡っているなかで、道を尋ねた腰が曲がったお婆さんが「自分はクリスチャンで洗礼名はマリア」と自慢げに話してくれたことが印象に残っています。私は別にクリスチャンではなく、神も仏も信じていません。でも宗教そのものの存在理由について考える時がありますね。もちろん長崎市内も見て回って、あまり歴史的には有名ではなかったと思いますが神の島教会というのが高台にあり、そこのステンドグラスが美しく、また眺めも良かったので、しばらく佇んでいた記憶があります。今日は、とりとめもない冗長な文章になってしまいました。それでは。

紫帆

神奈川県 / 女性 2022/4/23 00:25