若き日の恥ずべきお話

新谷さんスタッフさんこんにちは

私の「電車の思い出」を一つ。

30年ちょっと前の大学時代、千葉から神奈川の大学に通っていた私。
その日私は下北沢で朝まで友人と飲む、今でいう「オール」をかまし、午後からの講義に出席するために始発で一旦千葉の自宅に帰ることにしました。
一晩中飲んでいた私は当然睡魔には勝てず、電車の中でいつの間にか爆睡…ふと目が覚めたらたくさんの人が私を上から見下ろしています。
泥酔した頭でそれでも「ん?なにかおかしいぞ」と察知した私は取り合えず再度目を閉じ寝たふりを続けながら現状を把握することにしました。その結果「今自分は電車のシートに横になって寝ている。そして今は通勤通学の時間帯で多くの乗客が自分を『迷惑な酔っ払い』としてにらみつけている」という結論に達しました。
そして車内アナウンスから「今さっき駅を出たばかりで次の駅までは恐らく5分位ある」という事も認識。
「今目を覚まして起き上がるのは得策ではない。このまま次の駅まで寝たふりを続けて、ドアが開いた瞬間に逃げ出そう」と行動方針を立て、そのまま寝たふりを続けた私ですが次の駅までの5分が長いこと長いこと。しかもまだまだ眠いのに、まさか再び寝る訳にもいかず目を閉じたまま起きていなければいけないという、あの5分はもしかしたら人生で一番長い5分間だったかもしれません。
電車が駅に着き、ドアが開いた音を確認したうえでおもむろに起き上がった私は何事もなかったかのように電車を降りたのですが、そこは自分が本来降りるべき駅から5つも先の駅でした。

午後の講義はサボりました。

デルタヌキ。

神奈川県 / 男性 2022/9/28 20:55