雪の思い出

ゆづみん、こんにちは。

私がまだ若くて元気いっぱいだった頃、よくスキーに行きました。
その頃は、スキーは人気でスキー場もとても混んでいて、リフトに乗るのに行列に並ばなければなりませんでした。そこで、もっと空いているスキー場に行きたいと思って、それまで関東や長野のよく知られたスキー場に行くことが多かったのですが、初めて山形県の天元台スキー場というところを目指しました。山深い場所であまり知られておらず、雪はさらさらのパウダースノー、ふもとに白布(しらぶ)温泉という秘湯もあり、スキーで疲れてものんびり休めます。

車を、雪に強くて人気だった4WD(4輪駆動)のものに変えて、雪道を走るのにも慣れて、走るのが楽しくてしかたなかったので、ロングドライブも余裕に思っていました。
その当時は、夜遅くに出発して翌朝スキー場に着き、1日中滑って1泊し、翌日朝からまた1日滑って夕方から帰路に着く、というハードスケジュールで行くのが普通でした。

でも天元台へ出発するその日は、夜になって雪が降り始め、関東の平野部でも積もるようなお天気になったのです。
幸い、高速道路はまだ通行止めになるほどではなくて、冬タイヤを履いた4WDの車という安心感もあり、行っちゃえと勢いで出発したのでした。

ところが、夜中に向けて雪は強くなる一方で、高速道路にもどんどん降り積もり、途中で通行止めになって下の道に下ろされてしまったのです。それからが大変、下の道では雪道だしスピードは出せず、信号でも止まらなくてはなりません。普通でも4時間くらいかかる道のりに、倍の8時間以上かかって、へとへとになって着いたのでした。でも、もちろんスキーは目一杯滑りましたよ。あの頃は若かった(笑)

そして今でもあの、雪の高速道路を走った記憶が鮮明に残っているのです。
夜中で他に走る車もない、広い高速道路。普通の雪道では出せないようなスピードでも走れます。一面真っ白で、雪は吹雪のように車に向かって降り注いできます。通り過ぎる道路の照明灯もぼんやりして幻想的で、どこか不思議な世界に向かって走っていくような気分になっていました。

今はスキーもすっかり遠ざかってしまいましたが、今回のテーマでまた懐かしく思い出しました。スキーはもうキビしいけど、雪の温泉にはまた行きたいなぁ。

それでは、またね。

Danbor

埼玉県 / 男性 2023/1/20 13:18