春・旅行の思い出。

新谷さんスタッフさんこんにちは。

30年ほど前、1992年の春。
新社会人になった僕は日本の西の方にある某所で2か月間泊まり込みの新入社員研修を受けていました。
ゴールデンウィークは勿論お休みという事で、同期の多くは実家に帰って行ったのですが社会人になったばかりで実家の千葉に帰るお金もない僕はゴールデンウイークを寮で過ごすことにしました。
が、周囲に何もない田舎の研修施設。退屈で死にそうになった僕は「そういえば、ちょっと移動すれば親父の実家があるな。もうじいちゃんばあちゃんに10年くらい会ってないし、顔見せに行こうかな」と思い立ち、岡山県にある祖父母の家に遊びに行くことにしました。
小学生時代に会ったのが最後だった、大人になった孫の訪問を祖父母は思った以上に喜んでくれました。しかし、もともと人付き合いが苦手な上に久し振りの祖父母に対してどう接していいかわからなかった僕は、1泊しただけでお暇して、そのあとは旅のついでとばかり倉敷の美観地区、そして広島県の尾道を回って会社の寮に戻りました。

(あ。今気が付いたんですけど、新谷さんのさくら学院卒業旅行と同じコース、30年前すでに先取りして聖地巡礼していたんですねw)

その翌年、祖父は他界し、葬儀の場で親族から「去年デルタヌちゃん(仮名)が顔見せに来てくれたの、とっても喜んでたよ」と聞かされ、「あぁ、顔出してよかったな」という思いと「もう少しのんびりして一緒に過ごしてあげればよかったかな」という後悔が同時に押し寄せてきました。
もしあのゴールデンウィークに実家に帰ってしまっていたら、大人になった姿を見せることもできなかったのかと思うと、退屈のあまり突発的に思いついた顔見せ旅行も悪いものではなかったなと、今でも時々思い出します。

今は東京に出てきているとはいえ、年に何度かはおじいさんおばあさんと会っている新谷さん。これからも「立派に活躍している女優・新谷ゆづみ」と、「いつまでもおじいちゃんおばあちゃんの事が大好きな孫・ゆづちゃん」をずっとずっと見せてあげてくださいね。

デルタヌキ。

神奈川県 / 男性 2023/2/16 21:41