記憶。

4歳くらいの頃。

たまに遊びに来た祖母と一緒に行く所がありました。
うっすらと記憶に残っているのは、林の中を進む道の奥にある小さな小屋。
そこに卵の量り売りをしているお婆さんがいました。
祖母がそのお婆さんと話をしている間、私は土間のような所に置かれていた秤で遊んでおりました。
重りを動かして量る、昔の天秤のようなやつですね。
買った卵は新聞紙に包んで持って帰っていました。

その場所に卵を買いに行くのは祖母が遊びに来た時だけ。
母や他の人とは行ったことがありません。

たぶんですが……スーパーで買うより高かったのでは?(笑)
祖母が自腹で購入していたのかは分かりませんが……

自宅の近くだったような気がするのに、どの辺にあったのか定かではない、幻のようなたまご屋さん。

幼少期の妖しくて不思議な思い出です。

ザビ家の嫁

神奈川県 / 女性 2023/5/4 20:14