感想:怪獣は襲ってくれない

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新谷さん、こんにちは。

初主演舞台の大成功、本当におめでとうございます㊗️まるで自分自身のことのように嬉しく、また誇らしく思います。「こっこ」を生き抜いた約1カ月は、新谷さんの人生にとってかけがえのない宝物になったことでしょう。私達ファンも同じ思いです。「舞台女優・新谷ゆづみ」誕生の瞬間を目撃できたのですから。

演劇空間と現実の境界が危うくなるラストは斬新でしたが、実はさくら学院2018年度学園祭の「時を駆ける新谷」にも、それに近い戰慄を覚えたシーンがありました。泣きながらみんなの前で弱さをさらけ出す場面がありましたよね。あの時も、あまりにも演技がリアルで、これはゆづみんの本音なんじゃないか?と、演技なのか素なのかわからない瞬間がありました。なので、先日、学園祭のDVDを見直した時には、不思議な既視感(きしかん)を覚えたのでした。

新宿であの日「こっこ」から突きつけられた問いを、私達は手放していないし、これからも何らかの形で持ち続けていくような気がします。私もいまだに、台本を読んだり、佐々木チワワさんのルポを読んだりしながら、あのラストシーンで生まれた感情が何だったのか、なぜこんなにも心がヒリヒリするのかを問い直しています。

新谷さん、ぜひいつかまた舞台で、あなたの息づかいや体温が感じられる演技を見せてください。その時を楽しみに待っています。

さかな師匠

山形県 / 男性 2023/9/12 23:20