試験の思い出

ゆづみさんスタッフさんこんにちは。

私は高校時代弓道部に所属していました。
それまで弓など握ったことのない私でしたが、入学したのが男子校だったこともあり、顧問が我が校唯一の女性教師(しかも若い)だったというそれだけの理由で弓道部に入部してしまいました。
新設校だったため施設もまだまだできていないものが多い我が校。当然弓道場などあるはずもなく、校舎の裏の空地のような場所で靴を履いたまま、冬でも拭きっ晒しの状態で練習していました。しかも顧問の先生は弓道などやったこともない素人さん。
そんな状況ですから当然部員も少なく、指導者がいて施設も充実している他校に試合で勝つというのはなかなか難しいので、せめて「段・級をしっかり取っていこう」というのが現実の目標でした。

段・級を取得するには「審査」という試験を受ける必要があります。初めに「○○級」を取得したあと試験を重ねて昇級・昇段していく事になります。1人2本の矢を射て、その型や的中などによって審査される試験でした。
運のよい事に私は初めての段級審査で初段を、高校卒業時点で弐段を取得することができました。自慢になりますがこれは高校生としてはなかなかのもので、その後大学の弓道部に体験入部した時の自己紹介で「弐段です」と言ったら先輩方に「凄いのが来たぞ!」と言われるくらいのモノでした。高校から始めて環境にも恵まれなかった弓道生活にしては、我ながら頑張ったなぁと思っています。
結局大学では体育会体質に馴染めそうもなかったので弓道部に入部することはなく、私の弓道人生は高校三年間で終わってしまいましたが、TVで弓道のシーンを見たり公園の弓道場を見たりすると「久し振りに弓を引きたいなぁ」と思ったりすることもあります。

追伸:弓道部に入るきっかけとなった顧問の女性教師ですが私の入部後半年で結婚のため学校をやめてしまいました。そしてその後、我が校に女性教師が赴任してくることはありませんでした。

デルタヌキ。

神奈川県 / 男性 2024/1/17 10:50