朗読劇

新谷さん、スタッフの皆さん、いつも心地よい番組を届けてくださってありがとうございます。
キュンキュンする話かどうか分かりませんが、自分の経験を。
アマチュア劇団に入って活動していた時、共演していて、なんだかすごくお芝居の感覚がしっくりくる女優さんがいました。
ある日、彼女から、「ラブレターズ」という素敵な朗読劇の台本があるのだけど、一緒に読み合わせをしてみませんか、と誘われました。
どこかで発表するということではなくて、単に、お芝居の稽古の一環として、練習の後に時間を作って二人で読んでみようよ、というお誘いでした。
50年以上に渡って、ある男女の間でやりとりされた手紙を互いに朗読するという台本。
練習場から離れた場所で、2人で読んでいるうちに、なんだか二人がその物語の二人になったような不思議な感覚がして、読み終えた時、彼女が声を上げて泣き始め、その姿があんまり愛おしくて思わず抱きしめてしまいました。
その人が、今の私の奥さんです。
あの台本がなかったら、こうやって2人で家庭を持つこともなかったなぁって思うと、なんだか不思議な感じがします。

Singspieler

東京都 / 男性 2019/11/13 22:41