最後の言葉

わたしの見ている世界が全て、舞台挨拶お疲れ様でした。久しぶりに生でゆづみちゃんのトークショーを聞けたのは、やっぱり嬉しいです。そして「作品を作る側だったら、ラストシーンの遥風になんて言わせましたか」の質問を通して、ゆづみちゃんとお話し会以上に(笑)話せたのは、今わたしの見ている世界が全て夢じゃないよね、と震えました(笑)

兄弟や部下との揺れ動く信頼関係を通して変わっていった、かつては結果でしか人を測れないリアリストだった遥風は、ラストの寂しく去り行く老婆に一体なんて声を掛けようとしたのか?(instrumental)のインタビューなどで「脚本もやってみたい」と言っていたので、ラストで主人公が飲み込んだセリフを言わせたとしたら新谷流なら何にしたのかなあ、という質問でした。

そして裏話をしますと、その質問はとっさの思いつきで、実は2問目まで挙手していたのは「あの『おいしい!』はどんな気持ちで言いましたか?」だったんです!なのに監督が2問目のラストで言っちゃうから(笑)。真美は登場からずっと、か細い声で淡々と他人の様に母と話す中で、唯一声を弾ませたのはうどんだったなんて、自分を捨てた母を糾弾するよりある意味なんて冷徹で残酷な、いや、「お母さんとして私のために作ってくれたうどんを食べたかったよ」なのか?お父さんも再婚することになって、今の自分が信頼できるのは「うどんが美味しい」というような目の前の事実だけしかない!なのか?どんな心情の「おいしい!」だったのか、いろいろ考えさせられました。でも、あの「おいしい!」が撮影中だから味を感じない中で発せられてるとは意外!

風の口笛

東京都 / 男性 2023/4/7 01:34