■作者 :島滋男(しま しげお)
■タイトル:「 無題」
■画材・作成年など:サイズ 350mm×250mm、 葉は廃棄紙・梱包紙・再生紙など、台紙は画用紙 葉脈は鉛筆、【制作年】2023年
■作家プロフィール
1958年生まれ 横浜市出身
高校生の頃から紙を切って葉を作り始める。
できた葉を2階の部屋の窓から風に流して舞わせるなど自分だけの時間を楽しんだ。
高校卒業後は段ボール会社に就き、廃棄される紙を自宅に持ち帰り様々な形・大きさの葉を作り始めた。
休日は人通りのある歩道や公園に行き、落ちている枯葉の中に自作の紙葉を織り交ぜるようにして置いた。
そこで通り過ぎる人を観察する。誰も気づかないか、それとも足を止めるか、それは彼の何気ない、そして大切な楽しい休日の一時であった。
50代で退職してからも、どこからともなく廃紙を集め、紙葉を作り続けてきた。
60歳を過ぎてからあーとすたじお源に制作の場を移すと、切り抜いた葉を色紙に貼るようになっていく。
彼の一枚の葉を紙の上に置く姿はとても穏やかだ。
静かで安らかなその表情はまるで仏様を想わせる。
そんな彼の安心する一時がそこにある。
■経歴など
・2019年 あーとすたじお源 所属・2021年 段々色ギャラリー企画展示・販売・2021年 レンタルアート企画展示 東京・2022年 段々色ギャラリー企画展示・販売