“商店街愛好家”あさみんが太鼓判!小山薫堂&宇賀なつみも興味津々「ロケにおすすめの商店街」とは?

放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。2023年12月31日(日)の放送は、フリーライターのあさみんさんをゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)小山薫堂、あさみんさん、宇賀なつみ



◆あさみん流・商店街の楽しみ方とは?

2022年4月に「商店街さんぽ ビンテージなまち並み50」(学芸出版社)という本を出版しているあさみんさんは、これまで日本全国の商店街を300ヵ所以上も訪れたという“商店街愛好家”。

そんなあさみんさんが、そもそも商店街に興味を持つようになったきっかけは、北九州市の台所「旦過市場(たんがいちば)」でした。ここは「戦後すぐに作られたような、すごく古い建物がいまでも現役で使われていて、しかも、すごく活気があることに衝撃を受けて“こんなところがあるんだ!?”と思って。それ以降、『他にもないかな?』と日本中を回っています」とあさみんさん。

自身の著書「商店街さんぽ ビンテージなまち並み50」では、あさみんさんがこれまでに足を運んだ全国の商店街のなかから、選りすぐりの50ヵ所を紹介しており、宇賀からは「この50の商店街はどうやって選んだんですか?」との質問が。

これに、あさみんさんは「私が訪れた商店街のなかで、看板、照明、アーケード、街灯などのデザインに特徴があるところを選んでいます。また、商店街を含めた街全体を歩いてほしくて、商店街だけではなくて周辺で見どころのある街、歩いていて楽しかった街を選びました」と答えます。

これまで訪れた300ヵ所以上の商店街から50まで絞るとなると迷いも生じたそうで「スポット的にすごくいいなと思っても、その街全体を紹介したいので、ひっくるめて街全体がいいところを……となると、また選ぶところが変わってきちゃうんですよね(苦笑)」とその苦労を振り返ります。

商店街に行った際、まず何をするのかというと「ファサードという商店街のアーケードの入り口、顔になる部分の『○○商店街』と書いてあるところを見ます」とあさみんさん。「そこから、商店街をくまなく歩いて、店舗とか看板、照明を見て、あとは昼間に見て、夜に見て、土日に見て、平日も見て……とか、時間を変えて変化を見ていますね」とこだわりぶりについて語ります。

なぜ時間帯や曜日を変えて訪れるのかについては、「開いていたお店が閉まっていたり、逆に開いていなかったのに『あ、開いているんだ!』という発見があったりするからですね」とあさみんさん。


あさみんさんの著書「商店街さんぽ ビンテージなまち並み50」(学芸出版社)



◆あさみん太鼓判「ロケにおすすめの商店街」は?

ちなみに、2023年10月22日(日)の放送回では、小山の故郷である熊本・天草市でのロケで、地元の商店街「銀天街(ぎんてんがい)」を訪れた模様をオンエアしたこともあり、宇賀が「私たちは2024年も商店街のロケに行きたいと思っているんですけど、ロケにおすすめの商店街ってありますか?」と尋ねると、あさみんさんは「(ラジオのため)音で伝わりやすいかどうかわからないんですけど……」と前置きつつ、名物店主がいる商店街として、大阪・天王寺区にある「玉造日之出通商店街(たまつくりひのでどおりしょうてんがい)」を挙げます。

この商店街について「入り口のファサードはネオン管で文字が書かれているんですけど、夜になるとちゃんと全部光るんです。ネオン管が切れたら、その度に商店街組合の方がちゃんと取り替えているんですよね。ファサードのネオンサインって、いま残っていたとしても切れているところばかりなんですが、しっかり維持・管理をされていて素晴らしいなと思いました」と解説します。

さらには「組合長の方のお店が、『日之出倶楽部(ひのでくらぶ)』というビリヤードと卓球ができるお店なんですけど、落語家さんとかお笑い芸人さんを呼んでイベントをされたり、賞味期限の近いものや買い過ぎたものを福祉施設などに寄付するフードバンク活動をされていたりとか。世のため人のため、何より商店街のためにいろいろなことをされている、本当にいい方です」との紹介も。

そして、この商店街にあるパンと洋食のお店「トロイカ&リビエラ」についても熱弁。

「このレストランは、おじさん1人で切り盛りをされているんですけど、すごく多彩な方で。お料理はもちろんお上手で、何を頼んでもおいしいですし、絵もすごく上手くて。店主の描いたリビエラちゃんっていうメルヘンチックなかわいい女の子のキャラクターが人気なんですけど、最近ではTシャツやトートバッグなどのグッズ化もされていて、空いている時間にはフルートを吹いてくれたりもして。

“とにかくお客さんを楽しませたい!”という気持ちがあふれていて、バイタリティとサービス精神がすごい方です。しかもここはパン屋さんでもあるんですよ。パン屋さんとレストランと両方やっていて。かなり広い店内を1人で切り盛りされているんです」とおすすめポイントを熱く語ると、小山は「この『トロイカ&リビエラ』、行ってみたいですね」と興味津々。

宇賀も「行きましょうよ。気になる! ネオンがすごいですよね、『スーパー玉出』(大阪の激安スーパー)みたいな感じでキラキラに光っていて……(笑)。大阪っぽいなって感じがしました」声を弾ませます。

最後に、あさみんさんは「商店街の方にお話を伺っていると、『古い建物はかっこ悪い』とか『恥ずかしい』とおっしゃる方もいるんです。でも、私はそれがむしろレトロでかっこいいし、誇りに思うべきだと考えているので、その意識をまず変えたいなと思っています」とキッパリ。

「そんなレトロで魅力的な商店街を訪れる人も、商店街でお店を出す人も増えてほしいです。そのためにはまず商店街に興味を持ってもらって、実際に足を運んで、見て感じて好きになってほしいですね」と望みつつ、初心者におすすめの楽しみ方として「まずはやっぱりビジュアルを楽しんで、写真を撮って、それをSNSにアップしてほしいです。みんなにやってほしいですね」と話していました。

<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/

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