千原せいじ「“そんな悪いことばっかりしていたら、吉本しか行かれへんで!”と言われた最後の世代」昔と今のギャップ、世知辛さについて言及

TOKYO FMの音声配信プラットフォームAuDee(オーディー)の番組「直撃!コアチョコ地獄電波」(隔週木曜・20時配信)。ホラーにプロレス、カンフーにカルト映画などをモチーフに、コアなデザインでアパレル界を席巻する「ハードコアチョコレート」代表・デザイナーのMUNEが、自身の経営する「BAR バレンタイン」にコアチョコユーザーである各界の著名人をゲストにお迎え。大人になりきれなかったあなたに送る教養プログラムです。

今回の配信では、ゲストに千原せいじさんが登場。ここでは昔と今でギャップを感じていることについて語ってくれました。

▶▶「直撃!コアチョコ地獄電波」音声版

(左から)千原せいじさん、パーソナリティのMUNE


1970年1月生まれの千原せいじさん。1989年に弟・千原ジュニアさんと千原兄弟を結成。1994年に「第15回ABCお笑い新人グランプリ」優秀新人賞、「第29回上方漫才大賞」で新人賞を受賞しました。お笑い以外にも、「世界の村で発見!こんなところに日本人」(テレビ朝日系)や「相席食堂」(ABCテレビ)のロケ番組の出演、作家、YouTuberなど多岐に渡って活動中です。

◆ドッチボールの“顔面セーフ”は時代的にNG?

MUNE:今って世間的にいろいろ厳しいですよね。おじさんたちが言いたいことが言えなくなっているじゃないですか。そこを千原さんが発言してもらえると、ちょっと胸がすくというか。

千原:YouTubeをやっているんですけど、観ている人の年齢層が35歳以上のオッサンが97パーセントです(笑)。

MUNE:(笑)。女性からすると不快に感じたりするのでしょうか?

千原:「なんて下品なんだ」って思う人はいますよね。あと、今の若い子って怒らないでしょ? うちの息子もそうですけど。たとえば、大阪で朝まで飲んでいたら1組くらい喧嘩している場面に遭遇していたんですよ。今ってないですもんね。

MUNE:やっぱり、そういう風に育てられちゃったんでしょうか。学校でも「喧嘩しちゃダメ」と。昔から言われてはいましたけど、今はちょっと何かあるとすぐに電話がかかってきますもんね。

千原:すごいですよ。10年ぐらい前ですけど、知り合いの子どもがお父さんに「僕らが遊んでいるときにいつも見ている子がおるんやけど、何も言うてこうへん。どうしたらええやろ?」と。それで知り合いは「遊んでいるときに誘ってあげえな」と答えたら、子どもが誘ってドッチボールに入れてあげたんですって。

MUNE:はい。

千原:そうしたら、「ボールが顔に当たった」っていうクレームの電話がかかってきた。

MUNE:マジか。ヤバいっすね。

千原:そこまでいっているんですよ。俺らの頃やったら「顔面セーフ」っていう訳のわからんルールがあったから、何なら当てにいってたぐらいや。だから、ほんまに付き合いができへんって言うてましたよ。

◆お笑いオーディションの結果を親がクレーム

MUNE:今、お子さんはおいくつですか?

千原:20歳で、もう社会人です。

MUNE:うちは小学校1年生なんですけど、自分の時代とのギャップにビックリしています。何もできないなって思っちゃいました。

千原:印象に残っていることがあって。幼稚園に行くときに嫁が園内で履く靴を買ってきたんですけど、靴に「ここに名前を書きましょう」みたいな枠が書いてあったんです。

MUNE:はいはい。

千原:「アホちゃうか!?」と。あんなもん、字を書かんでも好きなように靴に落書きすればいい。そうすれば自分の靴を見失うこともないんやから。そもそも、なんでみんな同じ靴を履かなあかんねんっていうね。もう、おかしいんですよね。

MUNE:そうですねえ。いろいろなことを配慮しすぎて、だんだんと全体的につまらなくなってきていますよね。

千原:そうなんですよ。僕らは吉本興業なんですけど、「そんな悪いことばっかりしていたら、吉本しか行かれへんで!」と言われた最後の世代やと思うんです。でも、今は親が芸人を応援していますからね。

MUNE:うんうん。

千原:高学歴で芸人をやっているのは、本人が好きでやっているから全然いいんですよ。でも親が(過剰に)応援していると、親が吉本のオーディション結果に文句を言いにくると。あとで勉強するのかわからんけど、オーディションの他の人のネタと自分たちのネタを撮って、それを親が観て。それで「うちの子のほうが面白いのになんで落ちてんですか」みたいな。

MUNE:なるほどねえ。ちょっとそういうのはわからないなあ。

千原:ヤバいっしょ。

----------------------------------------------------
「直撃!コアチョコ地獄電波」音声版
----------------------------------------------------

<番組情報>
番組名:直撃!コアチョコ地獄電波
配信日時:隔週木曜日・20時配信
パーソナリティ:MUNE

コンテンツ一覧

【プレミアム】#46『ミリー・バイソンさんが語る!上京後の苦悩…』 音声

【プレミアム】#46『ミリー・バイソンさんが語る!上京後の苦悩…』

 #46『実録!私がミリー・バイソンになるまで』 音声

#46『実録!私がミリー・バイソンになるまで』

【プレミアム】#45『ミリー・バイソンさんの知られざる幼少期』 音声

【プレミアム】#45『ミリー・バイソンさんの知られざる幼少期』

#45『流血ブリザードのミリー・バイソンさんが来店!』 音声

#45『流血ブリザードのミリー・バイソンさんが来店!』

【プレミアム】#44『オノチンは監視されてる!?スマホの恐怖…』 音声

【プレミアム】#44『オノチンは監視されてる!?スマホの恐怖…』

#44『奇人変人大集合!オノチンさんのバンド遍歴』 音声

#44『奇人変人大集合!オノチンさんのバンド遍歴』

【プレミアム】#43『オノチン!性春の疾走 800kmの旅!!!』 音声

【プレミアム】#43『オノチン!性春の疾走 800kmの旅!!!』

#43『JET BOYS & オナニーマシーンのオノチンさんが来店!』 音声

#43『JET BOYS & オナニーマシーンのオノチンさんが来店!』

【プレミアム】#42 『ホラークイーンが語る!撮影現場であった不思議な話』 音声

【プレミアム】#42 『ホラークイーンが語る!撮影現場であった不思議な話』

電撃ネットワーク・ギュウゾウ 新リーダーに今日元気推し「若い人の力で前に進まないといけない」「彼ならできると思う」 記事

電撃ネットワーク・ギュウゾウ 新リーダーに今日元気推し「若い人の力で前に進まないといけない」「彼ならできると思う」

電撃ネットワークのリーダー・南部虎弾急逝…ギュウゾウ「“なんか寂しいね”ってなる場面は必ず出てくると思うんです」 記事

電撃ネットワークのリーダー・南部虎弾急逝…ギュウゾウ「“なんか寂しいね”ってなる場面は必ず出てくると思うんです」

千原せいじ「自分ができないことを無理して自分でする必要がない」“人生を楽しむコツ”とは? 記事

千原せいじ「自分ができないことを無理して自分でする必要がない」“人生を楽しむコツ”とは?

千原せいじ「“そんな悪いことばっかりしていたら、吉本しか行かれへんで!”と言われた最後の世代」昔と今のギャップ、世知辛さについて言及 記事

千原せいじ「“そんな悪いことばっかりしていたら、吉本しか行かれへんで!”と言われた最後の世代」昔と今のギャップ、世知辛さについて言及

千原せいじ、音楽の原体験はアナーキー「クラッシュを聴いたときに“アナーキーのコピーなんや”と逆に思っていました」 記事

千原せいじ、音楽の原体験はアナーキー「クラッシュを聴いたときに“アナーキーのコピーなんや”と逆に思っていました」