▼音声はこちら!
https://park.gsj.mobi/voice/show/12351
劇作家、脚本家、ふじきみつ彦さんをお迎えしました。
テレビドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」「バイプレイヤーズ」、アニメ「オトナの一休さん」、Eテレの「ニャンちゅうワールド放送局」、「みいつけた」、コント「シティボーイズライブ」、演劇、映画、ラジオ、作詞、などなど、幅広くご活躍されている作家さんです。
14年前に作家となって、その半年前にであってお友達に。
元は広告代理店でCMプランナーとして5年働かれていたそう。
にも関わらず、「作家になりたい!お笑いがしたい!」と思い「早く辞めたい!」という気持ちがあったので会社を辞めたのは躊躇なく…。
▼2人の出会い、そして作家デビュー
ふじき「大学生の時には僕は NSCってよしもとのお笑いの養成所に行って。入ってからコンビを組んで。取り合えず最初はやっちゃうんですよね。会社を辞めてからすぐ『五反田団』っていう演劇のワークショップに行って。ただ好きで、無料だったし。僕は演劇をやるつもりはなくて、っていうか出来ないもんだと思ってたんで。その中に“お笑いがやりたい”っていたのが太福さんで。で、会社辞めて何もする事がなかったんで誘ったんですよね」
太福「何もする事が無かったって、言い方が…」
ふじき「でも太福さんもね、わりと行き場のない感じで(笑)」
太福「(笑)。僕のその時の相方はふじきさんの大学の後輩でね。縁があって。すぐ3人で何かやろうってなったんですよね。」
ふじき「僕、当時日記つけてて、今日ちらっと見てきたんですけど。ワークショップが8月で、10月の頭に3人で打ち合わせをしてるって書いてあった。それで1月にコントライブやりましょってなって、初めてコント書いて。中央スリーブルーって名前つけて『2、3カロリーの奇声』。」
太福「あはは、面白いですよね。映像もとりましたね。力士のコントがあって。ふじきさんがスリムなんですよ。“俺がまわし姿になればテッパンだから”って」
ふじき「そんなこと言った?」
太福「出番前でみんなを安心させようと言ったんだと思うんですけど」
ふじき「誰も出てくれないから僕も出演してたんですよ。3人で書いて、3人でやるっていう。段取り全然出来てないから、明転したらアイス食べてるってところで、照明でアイスがどろどろに溶けてて動揺して始まるっていう」
太福「あっはは!手がべったべたでね!」
▼思い出の曲は、平井堅さんで「瞳をとじて」
太福「僕覚えてないんですけど、なんでこの曲?」
ふじき「『世界の中心で、愛を叫ぶ』っていう当時めちゃくちゃ流行ってた作品のテーマ。五反田団でのワークショップの課題で、太福さんが演じてたんですよ。それがすごい覚えてて。病院のシーンで“病院で大きな声を出さないでください!”って叫んでてすごいスベってた。」
太福「よく選びましたね、そんなスベってるやつ(笑)」
▼運命の人
ふじき「3人でやって盛況に終わって。家が近かったんで2人でお茶してて、そしたらその時、お客さんで来てくれてた俳優の村松利史さんがたまたま座ってて。挨拶をしたら、ものすごく家が近かったんですよね。その後お2人でご飯行ったりしたとか。」
太福「そうなんですよ。お知らせをしたら芝居観に来てくださったんですよ。その後書いてるもの見せてもらえる?ってなって、1本だけハマって、今も浪曲でやってる『地べたの二人』の元のネタなんですけど。村松さんが“浪曲って知ってるか”って言ってくれて浪曲に出会ったんです。でも村松さんと関わるキッカケはふじきさんだから。」
ふじき「遠まわしな運命の人ですよね」
太福「いやかなり直接的ですよ!」
ふじき「でも僕も、
の高佐一慈くんと、その作家の向田邦彦さんがお客さんとして来てて、その後にTHE GEESEは事務所に入って、そのおかげで「シティボーイズライブ」の作家が出来るようになるっていう。」
太福「あのライブがキッカケで」
ふじき「で、今度はTHE GEESEとかとコントライブやってたのをNHKの人が観に来てて、僕はEテレ『ニャンちゅうワールド放送局』やるんですよ」
太福「あらま~~!…全部俺のおかげって事ですよね?」
ふじき「うん、まあ逆もそうだよね」
太福「はははは!」
▼ふじきさんが好きな太福の新作作品は?
ふじき「『三ノ輪橋とか、くる?』すごい好きなんですけど。僕らが3人でコントライブやってた時に、太福さんが書いてきたネタなんですよ。僕、それを演じてるんですよ。」
太福「そうなんですよ。あれ、ふじきさんに当て書きしたんです。セリフとかキャラとか」
ふじき「え、そうなんだ?ここに15年前の台本を引っ張り出してきたんですけど。赤ペンで“普通で”って書いてある」
太福「あっははは!そのままの感じが良かったんですよね。」
ふじき「あと、『フンコロガシ』ってネタ、あれも好きだったから浪曲にして欲しいんですけどね。げらげら笑ったもん」
太福「本当ですか?舞台でのウケは結構微妙な回もあったじゃないですか」
ふじき「ありましたね。でも浪曲でみたいなぁ」
太福「ふじきさん浪曲かいて下さいよ」
ふじき「じゃあ僕が『フンコロガシ』アレンジしますよ。本当に面白いんですよ」
▼今後の夢
ふじき「分かりやすい事で言うと、コントだとそうじゃないですけど、メディアだと原作があるものがあるので、オリジナルをやっていきたいです。太福さんも古典があるなか新作かかれてて、目指すところはそこですよね」
▼ふじきみつ彦 - mitsuhiko fujiki
http://fujikimitsuhiko.com/