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インドネシアで4月に行われた大統領選挙。5月21日に、ようやく公式な開票結果が出たところ、死者まで出てる抗議デモにも発展しました。
ということで、インドネシア・東ジャワのマランにお住まいで、日本とインドネシアを繋ぐビジネスを多角的展開していて『インドネシアのことがマンガで3時間でわかる本』(明日香出版社)の著者の一人でもある渡邉裕晃さんにお話をうかがいました。
・大統領選挙の結果は、現職のジョコ・ウィドド氏がプラボウォ・スビアント氏を破って当選!
・選挙当日の夜の時点で、すでにいくつかの調査機関が開票速報を出していた。メインとなる調査機関はどこも大体同じ数字、実際に正式な集計結果と比べても、ほぼ同じ数字。
・なので、今回の発表はすでに予想された数字の通りだったわけで、一般の方々の反響はごくごく普通。
・抗議デモは「選挙の不正を訴える」という内容で始まった。実は、投票日だった4/17の夜に、今回敗れたプラボウォ氏は勝利宣言を出していた。
・「我々は、62%も票が取れた」「大規模で、構造的で、システマチックな不正があった」「民主主義の規範から逸脱した行為だ」とも主張。
・選挙に不正や不服がある場合、インドネシアでは憲法裁判所に訴えることができる。しかしプラボウォ陣営は「もう政府も法律も信用ならない!」といった感じで、憲法裁判所に訴えるのではなく大衆動員による抗議活動に。
・その後、5/24になると、憲法裁判所への訴えを起こす。この異議申し立ては6/28までに結論が出る予定。ただジョコウィ氏とプラボウォ氏の間には1650万票という大きな差が。これを覆すだけの証拠がためと説得を行うのは、相当難しいのでは。証拠として提出しているのはほとんどが「報道記事のリンク」だと言われている。
・この暴動は、ソーシャルメディアを利用して拡散されたフェイクニュースが関係していると感じられる。
・これに対して、インドネシア政府がSNS(「ワッツアップ」「facebook」「インスタグラム」等)の利用の制限。
・インドネシアの情報通信省は制限解除の時にツイッターでお知らせを出している、インドネシアらしいと感じられる。
・こうした規制は国民の知る権利や表現の自由に抵触するのでは」という危惧の声も
▼渡邉裕晃さんBLOG
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