アメリカZ世代はバイデン氏の環境対策を支持してる?4/28 NY Future Lab

毎週水曜日はNY Future Lab

これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。



☆シェリーさんのPresident記事はこちらから!

本記事の音声はこちらからお聴き頂けます!

今回は今回もNYで考えるSDGs として、アメリカZ世代はバイデン氏の環境対策を支持してるかどうかを聞いていきます。



<本記事を要約すると…>
●コロナのワクチン接種率は世界人口の3.2%。アメリカは成人の37%までワクチン接種終わっていて、そのためか感染率もすこしずつ下がってきている。

●アメリカの若者は、大統領選挙の際は「バイデン氏に投票はするけど期待はしていない」というスタンスだったが、コロナワクチンのスピーディーな接種、環境問題への取り組みなどが評価され、若い世代を中心に支持率が高くなっている。


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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。




メアリー:Hi I’m Mary.
ヒカル:I’m Hikaru.
ミクア:Hi I’m Mikua and welcome to NY Future Lab 2021.



綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!

シェリー:
エリーさん! こんばんは~!

綿谷エリナ:
こんばんは!

シェリー:
今週は世界予防接種週間だそうです。知ってた?

綿谷エリナ:
知らなかったです!

シェリー:
私も初めて知ったんですけど、多分コロナのワクチンの影響で話題になってはいるけど、前からあったものです。そのコロナのワクチン接種率は世界人口の3.2%。アメリカは成人の37%までワクチン接種終わっていて、そのためか感染率もすこしずつ下がってきています。

綿谷エリナ:
そうなんですね!ちょっとずつ希望の光がさしてきているんですね。

シェリー:
今でも一日に5万人くらい感染しているんですけどね…

綿谷エリナ:
でも昨日より今日の方が良い!という気持ちになれればそれだけでもかなり違う気がします!

シェリー:
そうですね。世界的にはまだまだ低いですし、日本もこれからです。パンデミックを終わらせるためには世界中にワクチンが行き渡らなければいけないので、とにかく出来る人から接種していくということが大事かも知れませんね。日本もはやく接種出来るようになると良いですね。

綿谷エリナ:
そうですね…どうなることやら(笑)

シェリー:
ニューヨークのミレニアル世代Z世代の若者たちが本音で座談会するNY Futurelab.
今月は彼らと一緒にSDGs持続可能な開発目標について考えています。

先週はアメリカの若者の8割が環境、特に 地球の気候変動や温暖化に対し深刻に考えている、という話をしました。
その中で、これまで政府がちゃんとやって来なかった、という意見が出ましたが、実はバイデン政権のアメリカは、コロナ収束の後の最大の課題の一つが環境問題です。

特にいま提案している250兆円という巨額の予算案。すごい金額ですよね!
これが橋や道路、鉄道など大規模なインフラ予算に、環境対策への設備投資が大きく盛り込まれ、新たな雇用を生み出すことで、経済と環境問題を同時に解決しようとしていんです。

綿谷エリナ:
これは実現したらすごいことですよね!

シェリー:
そうなんです!実現すればアメリカの歴史に残る大事業になるんですが、これについてどう思うかアメリカのZ世代に聞いてみました。

ミクア:Biden is being more proactive like everything because like seen Trump, he was like, he took things like immigration building a wall things like that but it’s nice to see that Biden is like focusing on like something else like climate change and things like that.

シェリー:バイデンはこれまでに比べて全てに前向きで積極的。トランプはメキシコに壁を作るみたいなことばかりだったけれど、バイデンは気候変動にどんどん取り組もうとしている。

ミクア:Like gaining people more jobs I think that’s good especially during the pandemic, you know a lot of people lost their jobs. So to see that he’s like kind of trying to tackle the two problems at once is actually I think it’s a good idea.

シェリー:それと新しいサステイナブルな事業で雇用を作り出すのを組み合わせているのがいいと思う。特に今パンデミックで多くの人が失業しているから。環境と失業2つに同時にタックルして一度に解決しようというのはいいアイデアだと思う。

メアリー:I hope something like this is won’t be as easily broken as like just Trump being able to leave Paris agreement, I hope this will actually happen and not will be repealed once the next President is in the office or something.

シェリー:そういうことを始めたらそれが簡単に覆されないようにしてほしい。トランプがパリ協定から脱退したようなことにならないように。バイデンが大統領でなくなってからも、ちゃんと続いてもらいたい。

ヒカル:環境問題というのはバイデンの一つの大きな公約の一つだったと思うんですが、アメリカは1ターム4年で、その後、自分の公約を掲げたのはいいけれどそれを達成できないままに任期が終了して、なんだったんだ?みたいなことが結構あるので責任もってやってもらいたい。



綿谷エリナ:
そう、環境問題は特に時間がかかるから…

シェリー:
そうなんですよ。最後まで達成できるかという心配をしている訳なんですが、そもそもそれ以前にこの法案、議会を通らないといけないわけですよ。

綿谷エリナ:
そうですよね~。莫大な予算だものね。

シェリー:
そう。野党の共和党は予算額が大きすぎると反対しているんです。というのは、この財源を確保するためにはやっぱりどうしても富裕層や大企業への課税が必要になってくるわけなんです。共和党はトランプ政権時代に大幅に税金をカットしたので…。

綿谷エリナ:
そうですよね。きょう29日もまた演説ありますよね?

シェリー:
そうなんです。実をいうとね、また新たな法案を提案したんです。これがまた200兆円くらいの、貧困解決・格差縮小のための予算です。これも注目ですね。

さて、環境のことに話を戻します。こうした法案とは別に、環境のためにこんなことを実現してほしい、という要望も聞いて見ました。

メアリー:There supposed be this technology that creates like burgers from not killing animals their blood or something but it supposed be a legitimate burger since the cows like cow are like one of the biggest emissions of CO2.

メアリー:動物を殺すことなくお肉を作り出す技術があるはず。血などの細胞を培養して作る、本当のお肉が必要。なぜなら家畜を育てることで発生する温室効果ガスは全体のかなりの量を占めているから。これは、実はラボミートというラボで作られたお肉、その開発がかなり進んでいて、市場に出回るのも間も無くと言われています。

ミクア:Just find more sustainable ways use like energy things like that. But only thing is like I know that more people are like converting, using the electrical version like electric stove, electric cars things like that, But at the same time, it’s like gas companies it would make nothing. I don’t know how it would work.

シェリー:もっとエネルギーを持続可能に使う方法を考えてほしい。でも皆が電気のレンジとか電気自動車とか、全てに電気を使うようになったら、ガス会社は儲からなくなってしまう。それじゃうまくいかないんじゃないかな。

メアリー:I remember when I learned the green new deal with the first thing talked about, they specifically talked about coal miners. And that they are going to slowly decreasing the coal mining jobs and those coal miners will be supported by government until they were able to find a new jobs.

シェリー:それに関していうと、一番最初にグリーンニューディールという、環境対策で経済を活性化する案が出た時に、炭鉱労働者のことに触れていて、炭鉱の仕事は少しずつ減らして行くけれど、彼らが新しい仕事を見つけるまで政府が保護するというのがあった。



綿谷エリナ:
そうですよね。ちょっとずつね。

シェリー:
そういう雇用対策も含めて250兆円という大予算になるわけですが、実は若い世代は圧倒的にバイデン氏のこうした政策を支持しています。
さっき、エリーさんが演説するっておっしゃっていましたが、もうすぐバイデンさん就任して100日目が来るんですね。金曜日かな?それもあって演説するんだけど、それに先駆けて行われた世論調査ではアメリカ全体の支持率が52%で悪くない数字なんです。ところが、大学生の支持率は63%。結構高いんです。

綿谷エリナ:
高いですね!

シェリー:
そうなんです。でね、覚えているかも知れませんが、就任当初は若者たちはそこまで期待していなかったんです。

綿谷エリナ:
そうですね!「投票するけど、そんなに期待はしてないかな」っていう印象でしたね。

シェリー:
そう。ところがちゃんと実行してるんですよ。ワクチン接種もスピーディーですし、環境問題にもしっかり取り組んでいるので人気が上がって来ているのを感じますね。

綿谷エリナ:
そっか。このスピーディーなワクチン対応は評価を高める要因だったかも知れませんね。

シェリー:
そうですね。それもあるんですけど、若者に関してはこれから環境対策をしっかりやってほしいと思っているので、果たして予算が通るか注目です!

綿谷エリナ:
注目ですね。シェリーさん、今週もありがとうございました。

シェリー:
ありがとうございました!

綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、JFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。

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