■作者:前田 和樹(まえだ かずき)
■タイトル:「無題」
■画材・作成年など:ペン、紙 148×100mm 2018年
■Profile:1997年生まれ。石川県在住。2016年より「エイブルベランダBeアートスタジオC」所属。
幼少期は動物の図鑑を眺めるのが好きで、学生時代からは絵画講座に参加しています。
その鋭い観察力は鉛筆などで下絵は描かず大胆にカラーペンで描き始め、
部分から始まる描写は少しずつ広がり、やがて全体を形成していきます。
絵を描き始めるきっかけとして、モチーフや写真などの資料が目の前にあると、
「まずはこれから描いてみようかな」と、前田さんは気持ちを楽に筆を持つことができるようです。
今回の作品は、いくつかの図鑑の中から創作活動支援員の方と一緒に「海の生き物」タツノオトシゴを選びました。
描く対象が決まると、下書きをすることなく黒色のペンでアウトラインを描き始めます。
頭部から描き始め、画用紙の中に姿全部を収めようとするので、下肢部が窮屈になってしまったそうです。
全体のアウトラインを描き終わると次は色塗りです。
図鑑のイラストに似せようと、色を選びますが、
出来上がった配色の自由さを見ると彼のセンスがここにも発揮されているように思います。
<個展>
2019年 前田和樹 個展(石川県/エイブルベランダBeギャラリー)
<グループ展>
2017年 エイブルベランダBe 講座合同作品展(石川県/金沢市民芸術村)
2018年 エイブルベランダBe アートスタジオC 作品展(石川県/シェア金沢)
<賞歴>
2018年 パラリンアートワールドカップ(東京都/パラリンアート賞を受賞)
<その他>
2018年よりエイブルベランダBeが製作するオリジナルTシャツの図案に毎年採用(石川県)