来年レコードデビュー60周年を迎えるサイモンとガーファンクルの音楽的なルーツをまとめた2枚組アルバム『ルーツ・オブ・サイモン&ガーファンクル』を特集。
↑ 82年製のD-45にピックアップを付けたので秋ツアーで見られるかも。
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今週は『ルーツ・オブ・サイモン&ガーファンクル』の1枚目、Disc-1の
“S&Gのアルバムに収録された楽曲のオリジナル”を特集。
【サイモン&ガーファンクル】
ポール・サイモン(1941年10月13日)来月82歳。
アート・ガーファンクル(1941年11月15日)再来月82歳。
ニューヨークの小学校時代から親友だった2人が、1957年(16歳の時)【トム&ジェリー】を結成。
翌1958年「ヘイ・スクールガール」という曲がヒット(全米49位)。
その後、2人は大学に進学し学業に専念。
そして1963年に再びコンビを組み翌1964年にグループ名を【Simon&Garfunkel】として、
アルバム『水曜の朝、午前3時』でデビュー。
“S&Gのアルバムに収録された楽曲のオリジナル特集”
まずは、デビューアルバム『水曜の朝、午前3時』の1曲目に収録されている曲のオリジナル曲を。
元々、ゴスペル曲だったものをボブ・ギブソンとハミルトン・キャンプ の2人が
フォーク・バージョンでアレンジした曲にS&Gが感銘を受けてカバーしたそうです。
♪You Can Tell The World(LIVE)/ボブ・ギブソン&ハミルトン・キャンプ
1964年にリリースされたデビューアルバム『水曜の朝、午前3時』は
全12曲中8曲がカバーで4曲がポール・サイモンのオリジナル曲。
このオリジナル曲の中には「水曜の朝、午前3時」の他、ギターだけの「サウンド・オブ・サイレンス」も収録されています。
カバー曲は、ゴスペル、トラッド、フォークなど、やや一般的にはなじみのない曲ばかりですが、
1曲だけあの有名なアーティストの代表曲もカバーされています。
♪時代は変わる(The Times They Are A-Changin')/ボブ・ディラン
*ボブ・ディランとジョーン・バエズ の登場に衝撃を受けたポール・サイモンは、
デビューアルバムのプロデューサー、トム・ウィルソンの「(自分が手がけ)すでに人気のあった
ディランの(当時の)新曲のカバーを『水曜の朝、午前3時』に収録することでヒットの相乗効果を狙おう」
ということに同意したそうです。
1966年リリースの2枚目のアルバム『サウンド・オブ・サイレンス』に収録されているインスト曲「アンジー(Anji)」。
今回特集しているアルバム『ルーツ・オブ・サイモン&ガーファンクル』には、
この曲の作者でブルースギタリストの“デイヴィ・グラハム”と
ペンタングルのギタリスト兼シンガーの“バート・ヤンシュ”、2つのバージョンが収められています。
♪アンジー(Angie)/バート・ヤンシュ
♪アンジー(Angi)/デイヴィ・グラハム
アルバム『サウンド・オブ・サイレンス』は「アンジー」以外の10曲全てポール・サイモンの作詞・作曲でしたが、
3枚目のアルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』(1966)では、全12曲中2曲がトラディショナル。
♪スカボロー・フェア(Scarborough Fair)/マーティン・カーシー
アルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』のB面6曲目(最後の曲)には、
S&Gが最も影響を受けた【エヴァリー・ブラザーズ】が1962年に発表したクリスマスアルバムからの
「Silent Night」をベースに、CBSのニュースキャスターが読み上げるニュースを合体させた
「7時のニュース/きよしこの夜」も収録されていました。
S&Gの4枚目のオリジナルアルバム『ブックエンド』(1968)は全12曲全てポール・サイモン作詞・作曲でしたが、
1970年発表のS&Gにとって5枚目で最後のオリジナルアルバムとなった『明日に架ける橋』では
全11曲中2曲のカバーが収録。
♪コンドルは飛んで行く(El Condor Pasa)/ロス・インカス
*1965年にポール・サイモンがパリで観たフォルクローレ(アンデス地方の民謡)を演奏する
【ロス・インカス】のステージに感銘を受けて英語詞を付けてカバー。
♪バイ・バイ・ラヴ(Bye Bye Love)/エヴァリー・ブラザーズ
*S&Gが最も影響を受けた2人組の代表曲。
この曲は1957年に全米2位を記録。
★来週も『ルーツ・オブ・サイモン&ガーファンクル』でお送りします。
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次の更新はネット局すべてのOA終了後
2023年9月26日(火)PM10時以降の予定です。
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