私が、進むべき道に迷いが生じたときに出会った作品があります。
それは、アニメ作家のフレデリック・バックさんが制作した『木を植えた男』です。
この『木を植えた男』に出会うことができて、進むべき道を見つけることができました。
2024年は、フレデリック・バックさんの生誕100年です。
ということで今朝は、フレデリック・バックさんについてお話していきました。
1924年、ドイツ、ザールブリュッケンの郊外で生まれたフレデリック・バックさん。
1948年にカナダ・モントリオールに移住しました。
元々はイラストレーターだったフレデリック・バックさんでしたが、
国営放送局のCBC=カナダ放送協会に設立されたアニメーション・スタジオで、
アニメーションの仕事に携わるようになります。
1987年に、フレデリック・バックさんが監督を務めた『木を植えた男』は、
アカデミー賞の短編アニメーション部門を受賞。
『木を植えた男』は、伝統の大切さや、
自然環境を破壊する人間の愚かさなどをテーマにした作品で、
宮崎駿監督や高畑勲監督のほか、世界中のアニメーション作家に
大きな影響を与えました。
強いテーマ性でありながらも、柔らかな線と色彩で表現される作品は、
アニメーションの巨匠として認知されるようになります。
私が、バックさんの作品『木を植えた男』に出会ったのは30年ほど前。
デビュー10年目を迎え、自分自身も、自分のピアノの音も見失いかけていたとき、
『木を植えた男』を観て衝撃を受けました。
当時、音楽の方向性を見失いかけていた私に、進むべき道を教えてくれたんです。
その想いが通じたのか、
2011年には、バックさんにお会いすることができました。
後日、お礼の手紙を送ったところ、お返事が届きました。
「いつか、私の絵であなたのピアノの伴奏をさせてください」。
夢のような心持ちでカナダのモントリオールのご自宅に伺い、
アルバム『フレデリック・バック meets 西村由紀江』ができあがりました。
アルバムはバックさんに見守られながらモントリオールで
レコーディングをさせてもらいました。
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