坂崎幸之助が独断と偏見で気になるアーティストを50音順に紹介している
≪坂番洋楽データファイル≫(略してSYDF)今回は「ヒ」の付くアーティスト12回目。
↑ ↑ MARTIN 7-45 CUSTOM 1981年製
修理から戻ってきた8分の7サイズのギター
「ヒ」で始まるアーティスト12回目は“ビートルズ”の3回目。
アルバム『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
(A Hard Day's Night)』特集。
★2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ(With The Beatles)』リリース後、
1964年7月10日の3rdアルバム
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』リリースまで、
ビートルズは・・・
1963年11月29日、本国イギリスで5枚目のシングル
「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」をリリース。
全英チャートでは初登場1位(6週連続)。
アメリカでは翌1964年1月にリリースされ初のNo.1獲得(7週)。
この大ヒットでアメリカの有名なテレビ番組『エド・サリバン・ショー』に出演(2月9日)。
その2日後の2月11日に、ワシントンD.C.で初のアメリカ公演を成功。
そして、アメリカから帰国後すぐに撮影が始まったのが初の主演映画
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night)』。
7月6日、ロンドンでのプレミア・ロードショーを皮切りに
全世界で大ヒットを記録。
そんな映画のサントラ盤(A面7曲分)を兼ねた、
ちょっと変則的なアルバムが3rdアルバムとなる
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night)』。
★A面7曲が初の主演映画でのサントラ盤的扱いで、
B面6曲を加えた全13曲すべてがジョンとポールのオリジナル作品。
初の全曲オリジナル作品集となった
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』は
アビー・ロード・スタジオに
“4トラックのレコーダー(録音機)”が導入されたこともあり、
ボーカルやギターはダブルトラック(曲によってはトリプルトラック)、
ドラムなどにも応用され、音の厚みやふくらみがもたらされ、
ビートルズの初期のサウドが確立。
♪ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night)
*アルバムの1曲目は、映画でもオープニングを飾った曲。
*イギリスでは7曲目のシングルとしてリリース(3週連続の1位)。
*映画の題名にもなっている邦題は、当時映画配給会社にいて、
後に映画評論家になった水野晴郎氏が付けたといわれています。
*ジョンの作品。リードボーカルはジョン&ポール
♪恋する二人(I Should Have Known Better)
*ジョン作。リードボーカルはジョン。
*映画では、電車でトランプをするシーンで使われてました。
♪恋におちたら(If I Fell)
*ジョン作。リードボーカルはジョン。
♪すてきなダンス(I'm Happy Just To Dance With You)
*ジョンの作品ですが、ジョンは「サビが歌いづらい」という理由で、
ジョージに歌わせたそうです。
♪アンド・アイ・ラヴ・ハー(And I Love Her)
*ポール作。リードボーカルはポール。
♪テル・ミー・ホワイ(Tell Me Why)
*ジョン曰く「映画用に急いで書いた曲」だそうです。
*リードボーカルはジョン。
♪キャント・バイ・ミー・ラヴ(Can't Buy Me Love)
*ポール作。ボーカルもポール。
*映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』のサントラ
最後の曲。
*前回「ビートルズはシングルをアルバムには収録しない」
という方針を取っていた、とお伝えしましたがこの曲は例外。
映画のリチャード・レスター監督が、ジョンが映画用に書いた
「ぼくが泣く(I'll Cry Instead)」を却下し1964年3月発売の
6枚目のシングル曲を強引に採用したそうです。
*ちなみに・・・
シングル「キャント・バイ・ミー・ラヴ」は、
イギリスでは予約だけで100万枚、アメリカで210万枚。
これは史上初の
「予約だけで100万枚以上のセールスを記録したシングル」
なんだそうです。
1964年4月4日付の全米シングルチャートでは、
1位「キャント・バイ・ミー・ラヴ」
2位「ツイスト・アンド・シャウト」
3位「シー・ラヴズ・ユー」
4位「抱きしめたい」
5位「プリーズ・プリーズ・ミー」
という、トップ5独占という前代未聞の記録を作っています。
♪エニイ・タイム・アット・オール(Any Time At All)
*B面1曲目は、ジョンが作ったロックンロール・ナンバー。
*サビの ♪Any Time At All♪ を3回繰り返すパートの
1度目と3度目はジョンですが、2度目はキーが高いこともあって
ポールが歌ってます。(間奏のピアノはポール)
♪ぼくが泣く(I'll Cry Instead)
*ジョン作。リードボーカルはジョン。
本来は映画用に書かれた曲ですが監督に却下されたもの。
♪今日の誓い(Things We Said Today)
*ポール作。リードボーカルもハーモニーも、もちろんポール。
♪家に帰れば(When I Get Home)
*ジョン作。ジョン曰く「モータウン風の作品」
♪ユー・キャント・ドゥ・ザット(You Can't Do That)
*ジョン作。ジョージが12弦ギターを弾いているので
間奏のリードギターはジョンが担当
♪アイル・ビー・バック(I'll Be Back)
*ジョン作。ジョンは「悲しき街角」で有名な
デル・シャノンを意識して作ったとか。
●次回のSYDFはビートルズのアルバム
『ビートルズ・フォー・セール』特集です。お楽しみに!
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次の更新はネット局すべてのOA終了後
4月16日(月)21時以降となります。
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