20時台Jazz& Vocal Nightは、”Chick Corea”特集

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今夜の”Jazz& Vocal Night”、月末ですがリクエスト特集を次週にまわして、
2月9日に79歳でこの世を去ってしまったピアニスト、チック・コリアの追悼特集を
音楽プロデューサーの八島敦子さんの出演でお送りしました。

昨年8月に”Chick Corea Plays”とタイトルされたピアノ・ソロ・アルバムを発表しました。
チックがリスペクトする古今東西のピアニスト及び自身の楽曲をピックアップしたもので、
モーツァルト、ショパン、ガーシュインやセロニアス・モンク、
スティーヴィー・ワンダーなど、音楽史を辿るような作品をプレイしています。
チック自身が描いたピアノのイラストがジャケットになったこのアルバムから、
ベルリンで2018年にライヴ・レコーディングされたビル・エヴァンスの名曲です。
♪”Waltz for Debby”

1941年、アメリカのマサチューセッツ州生まれのチック・コリア。
4歳からピアノを弾き始め、ホレス・シルバーやバド・パウエルといったピアニストに
影響を受け、ベートーベンやモーツアルトもヒーローのような存在だったそう。
ハイスクール在学中から作曲を始め、自分のアイディアをバンドで実現するのが
楽しかったというチックは、モンゴ・サンタマリアなどのラテン・ジャズ・バンドの
サイド・マン、スタン・ゲッツなどの伴奏を経て、1966年にデビュー。
初期の作品からⅠ曲
♪”Matrix”

1968年の初来日以降50年以上にわたって、さまざまなバンドで来日しましたが、
日本で人気が高かったのが、リター・トゥ・フォーエヴァーとしての公演です。
RTFは1970年代に活動したフュージョン・バンドの先駆けとなる存在で、
メンバー・チェンジと再結成を繰り返しながら、斬新なサウンドをクリエイト。
♪”Return to Forever”

ベジタリアンにも関わらず、日本のラーメン文化が大好きなチック・コリア。
彼の日本での活動を支えるプロフェッショナル集団が「ラーメンズ」です。
八島さんは、一昨年メンバーになったとのこと。
「ラーメンズ」のメンバーでもある小高秀一さんと青野浩史さんがセレクトした作品を
小高さんのセレクトは、1987年の東京公演のライヴ・アルバムから
♪”Light Years” by The Chick Corea Elektric Band

青野さんのセレクトは、今年のグラミー賞にノミネートされている
♪”All Blues” by Chick Corea Trio
今夜のラスト・ナンバーは、八島敦子さんもチック・コリアと初めて出会った曲
チック70歳のバースデーを記念したブルーノート・ニューヨークのライヴから
ボビー・マクファーリントのコラボレーション・ヴァージョンによる
♪”Spain”
(ジャケット写真:UCCO-1185/7)


来週は、ディスク・ユニオンのジャズ・プロデューサー、坂本涼子さんが出演、
リクエスト特集です、お楽しみに!