今回は、河内源一郎商店の転機について伺いました。
今年創業91年を迎えた河内源一郎商店。その転機は三代目河内源一郎である山元正博氏が、焼酎製造以外での麹の可能性に着目したことではじまったそうです。
しかし最初は職人気質の二代目社長である父と意見が対立、河内源一郎商店が持っていた関連会社の錦灘酒造に移動させられます。当時の錦灘酒造は、いつ倒産しても不思議ではない赤字会社。その社長として着任した三代目は、そこから普通の人では考えつかないような方法で立て直しに取り組みます。
産業観光という言葉もない時期に工場を観光地とする発想や、それをプロモーションするために繰り出された三代目の突飛なアイディアを楽しそうに語る山元さんのお話を、是非お聴きください。
医師。(株)源麹研究所会長・山元正博を父に持つ鹿児島の麹屋「河内源一郎商店」の四代目。東京慈恵会医科大学医学部卒業。独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センターで臨床研修医として、その後鹿児島大学医学部外科学第二講座では心臓血管外科、消化器外科を専門として従事する。医師として患者さんに向き合う中で医療における麹の可能性に気づき、故郷に戻り錦灘酒造株式会社(現きりしま高原麦酒株式会社)に入社。その後、東海大学大学院医学研究科先端医科学専攻博士課程を修了、医学博士号を取得し、現在に至る。麹が体に及ぼす働きの臨床例を増やすため、研究中。
ゴンドウトモヒコさん
ボストン大学修士課程修了。専攻は電子音楽とユーフォニアム。
音楽家集団anonymassを結成し4枚のアルバムをリリース。
これまでにYMO, Love Psychedelico, The Beatniks, Chara, UA, くるり, Def Tech他、多数のミュージシャンの録音やライブなどに参加。
蓮沼フィル、METAFIVE、ベーソンズメンバー。
2021年までNHK eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』音楽監督。
2022年6月より毎月ソロアルバムリリース!
http://goondo.main.jp/gndsoloworks/index.html
麹と音楽の繋がりは深いと思いました。 食と音楽の共通するところと一致して、どちらも身体に吸収されるものであるから... 。
河内源一郎商店の紆余曲折を知り選曲させていただきます。
交響曲40番 第1楽章 / Wolfgang Amadeus Mozart (1788)
ゴンドウトモヒコさん:焼酎に音楽を聴かせながら熟成させていくなんて話も聞いたことがありますが、実際その成果を 僕は信じています。お酒と音楽にはたくさんの共通項があると思っています。 人間とは違い、耳で音楽を聴くわけではない焼酎。どのように音を感じて、どのように味がよく なっているのでしょうか?しかも、なぜクラシック?ロックや演歌、民謡と他の音楽だと味はど うなるのでしょうか?そして、その味の違いは一般人にもわかるくらい顕著なのでしょうか? 実際にやっている会社もあるそうです。