ジョアン・ジルベルトって凄いよな

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#22




2008年11月放送より


「今年(2008年)はボサノヴァ誕生50年なんだってね。実は僕、ボサノヴァの誕生をこの目で見ました、嘘です、見ていません(笑)。でさ、ボサノヴァというのは“新しい傾向”というような意味で、ロックで言えば“ニュー・ウェイブ”みたいな感じ?でもさ、まだ誕生して50年しか経っていなかったとはね」


「1963年頃だったかな、六本木などで遊んでいた人たちは結構、ボサノヴァを聞いていましたね。ジャズ・ミュージシャンも4ビート・ジャズを演奏していたのにインプロビゼーションではボサにしていたり、そういうのをジャズクラブで目撃しています」


「ボサノヴァはコード進行が好きなんです。物凄く難しいし“細けぇ!”みたいな感じで、それがいいんだよな。ジャズのフレーヴァーも入っていたりしてさ。だから、ピアノで歌いながらっていうのは結構難しいと思うんだ」


「ボサノヴァをギターで演奏する時、ピックはほとんど使わないで右手の5本指を自由奔放に動かしているよね。5本の指たちはそれぞれ想いがあって、1拍1拍、みんな違っていてさ。まるで5つ頭があるヘビ、みたいな(笑)。ボサノヴァのギターはホントに難しい。パーカッションの役目もしていて、例えば、ギターの5弦と6弦をベースに使い、それが凄いところに行ったり来たりしていたりして」


「ジョアン・ジルベルトって凄いよな。生まれ育ったDNAでギターの弦を押さえている、そんな感じがする。まあ、お洒落な雰囲気がするよね、ボサノヴァは。一杯、呑むにしても何でもいいわけじゃなくて飲み物まで吟味しちゃう的な雰囲気がするっていうか、当たり?」


*次回は9月2日(月)午前7時頃更新!


↓ムッシュかまやつ氏のプロフィール&活動記録などはこちらをご覧ください↓