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冬に見える星のお話

冬に見える星のお話 冬に見える星のお話
冬に見える星のお話

冬に見える星のお話

ソラジオトーク from OKAYAMA

00:00
14:50
解説は、宙の学校 校長 かわいじゅんこさん

ソラジオトーク from OKAYAMA

テーマは、「冬に見える星の話」
プラネタリウムの解説のように星空を見ながらお聴きください。

冬の星座・星をみる最適時間は、
12月は、22時頃 
1月は、21時頃
東の空に見えてきます。

東の空大きな六角形(ダイヤモンド)を一緒に探していきましょう。

まず、オリオン座を見つけてください。
長四角の中にきれいに並んだ3つの星「三つ星」
四つの星と三つ星を結ぶとリボンのような形になります。

長四角の左上の星は、一等星「ベテルギウス」
左下の白い星は、一等星「リゲル」
オリオン座は、2つの一等星をもつ星座です。

オリオン座にある「三つ星」を見つけると他の星も見つけやすいです。
「三つ星」を結んで左下あたり、とても明るい星があります。
この星の名前は、おおいぬ座の「シリウス」です。

「シリウス」は星座を形作る中で、一番明るく見える星です。

「三つ星」に戻って右側
明るい赤い星 おうし座の「アルデバラン」です。
この「アルデバラン」より北に黄色っぽく明るい星
ぎょしゃ座の「カペラ」といいます。

ぎょしゃ座の「カペラ」から下に目を向けると
二つ仲良く並んだ明るい星があります。
ふたご座の星で、下の黄色っぽい星が一等星の「ポルックス」です。
さらに、西、左下側に白色の星がこいぬ座の「プロキオン」です。
そして「シリウス」に戻ります。

おさらい
「シリウス」から上方向「リゲル」さらに上がって「アルデバラン」
北側にいくと「カペラ」下がると「ポルックス」さらに下がって「プロキオン」

オリオン座の神話を紹介。
オリオンと月の女神アルテミスのお話。

オリオンとアルテミスは、恋人同士でした。
アルテミスは、男勝りで、狩りが好き。

意気投合した二人は、デートを重ねる。
しかし、それを見ていてよく思わないのは、アルテミスのお兄さん
アポロン。

アポロンは、人間の血を引くオリオンと自分の妹が仲良くしているのが許せなかった。

兄アポロンから妹アルテミスへ
「最近デートばっかりして狩りのうでが下がってるんじゃない?」
「じゃあ、海の中で光っているのが見えるだろ?あれに向けて弓を射ってみなよ?」
アルテミスを海の中で光っているところへ矢を放ち見事命中。
すると、光は、海の中へ消えていった。

海の方へ行ってみるとなんと!
自分が放った矢が自分の恋人であるオリオンにあたってしまった。
オリオンはそのまま死んでしまった。
兄・アポロンはどのように思ったのでしょうか?

月夜の晩
オリオンの傍を月が時々通ります。
空の上でも時々デートを重ねている。そんな場面をみることができます。

オリオンの脇の下あたりに赤い「ベテルギウス」
そして、左足あたりにあるのが、白い「リゲル」です。

これを日本では、源氏と平家にあてて
「源氏星」「平家星」呼んでいました。
これ、実は、それぞれの旗の色 源氏=白 平家=赤
ところが、伝承されている星は、逆で、赤い星「ベテルギウス=源氏星」
白い星「リゲル=平家星」なんです。
これは、なぜかというと岐阜県に伝わる話ですが、
源氏に追われた平家軍。自分たちが平家だと知られたくないために、
あえて反対の色を伝承にしたと考えられています。

おおいぬ座の「シリウス」は、ギリシャ語で「焼き焦がすもの」という意味で
和名・日本では、「青星」と呼ばれています。
「シリウス」は白色の星ですが、時々青白く見えることがあるため
「青星」と名前が付けられたといわれています。

赤い一等星「アルデバラン」アラビア語では「後に続くもの」
よくみると小さな星たちが集まってVの形に並んで見えるところ
「ヒアデス星団」です。
おうし座の右目のあたりにある「アルデバラン」

この「ヒアデス星団」よくみると釣りがねの形にみえます。
和名・日本では、「つりがね星」と和名がついています。

さらに伸ばしていくと
「プレアデス星団」和名では、「すばる」よく聞いたことがあるかと思います。
すばるの語源は、すまる。
すまるの意味は、まとまるという意味。
よくみると、星が多く集まっている。

南のほうでは、「群れ星」「むりぶし」という言い方もあります。
地方によって呼び方が色々と変わっています。

ぎょしゃ座の黄色く明るい星「カペラ」
「カペラ」の意味は、「ちいさなメスヤギ」
星座の絵だと、男の人が抱えています。
さらに、「カペラ」を中心に、5角形・将棋の駒のような形が見えるので
探してみてください。

ふたご座
二つに並んだ白い星と黄色い星 カストルとポルックス
双子の兄弟ですが、神様の血を多くひいた弟ポルックス・人間の血を多くひいた兄カストル
兄・カストルは、戦争で亡くなってしまいます。
仲が良かった弟・ポルックスは、自分も死にたいと願うんですが、
神の血をひいているがために、死ぬことができない。
でも、一緒にいたい。
その願いをかなえてくれたのが星座になった。というお話があります。
ただ、兄・カストルは二等星。そして、色は、銀色。
弟・ポルックスは一等星。色は、金色。このように差がついてしまった。というお話もあります。

この二つの星の和名
岡山県でも呼び方がありました。
瀬戸内市牛窓のあたりでは、「ぞうに星」
ちょうど正月のころに、この二つの星が夜空に上がってくるころ
お雑煮が食べられる時間などの目印になったということです。

こいぬ座の「プロキオン」色は、白色。
この星は、冬の大三角をつくる一つです。

冬の大三角形は、「プロキオン」とおおいぬ座の「シリウス」とオリオン座の「ベテルギウス」この三つで、正三角形のような形になります。

この三角形の中に実は!ひとつ星座が隠れています。
ここには、「一角獣座」という星座があるんです。
暗くて見つけにくい星座ですが、一角獣座=ユニコーン座がいるんです。

寒い季節は、暖かい恰好をして、たくさんの星をみつけてください。

宇宙一かっこいいギターリスト 天文物理学者「ブライアン・メイ」をこよなく愛する宙の学校校長 かわいじゅんこさんでした。

ブライアン・メイ博士を調べてみてください。
「Queen」のギターリストで天文物理学者なんですよ。