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月面のクレーターと季節の月の色々な名前

月面のクレーターと季節の月の色々な名前 月面のクレーターと季節の月の色々な名前

ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ

人と科学の未来館 サイピアの月の女神「クロテミス」こと黒住です。

 

今回のテーマは、「月面にあるクレーター」でしたね。

 

放送分で解説したように、

月面にあるクレーターには、
天文学者、科学者、宇宙飛行士などにちなんだでつけられた名前が数多く存在します。

 

日本人の名前にちなんで名づけられたクレーターはシオリでした。

このシオリですが、
日本初の月面着陸をした「ムーンスナイパー」こと月探査機SLIM
高精度のピンポイント着陸を目指すことから、
月探査史の新たなページのシオリとなるようにという願いを込めて名付けられました。

月には、はっきりと観測できるクレーターがおよそ1600個あり、
さらに小さいクレーターは7000個以上確認されています。

 

さて、月の不思議

地球から月の裏側を見ることはできません。

私たちがいつも見ているうさぎの模様は、月の表側です。
月の裏側はなぜ見えないのか?

月は、地球の衛星。
地球のまわりを一回り公転しています。
地球は、太陽のまわりを公転している。惑星です。
地球と月はそれぞれ、公転しながら、自らも回転します。
これを自転といいますが、
月は同じ周期で自転・公転を繰り返しているため、
常に同じ面を地球へ向けていることになります。
月の自転公転周期は、約27.3日で、地球のまわりを一度公転する間に正確に一度1回自転をしています。
そんな月の満ち欠けは約29.5日。
ちなみに地球が太陽の周りを1周するのは、365.25日です。

地球が一回転するのは、23時間56分です。

公転は、1年の長さ。自転は、1日の長さですね。


ここからは、満月色々な呼び方を紹介します。

 

通常よりも大きく見える満月を「スーパームーン」と呼んでいます。

スーパームーンとは、月が地球に接近することで、通常よりも大きく、
かつ明るく見える満月のことです。

さらにその反対の通常よりも小さく見える満月を「マイクロムーン」

スーパームーンとは反対に、月と地球との距離が最も遠くなるときに見られます。

スーパームーンとマイクロムーンとでは大きさが14%、明るさが30%異なるようです。

 

アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、
12ヶ月の満月に、時期に合った名前を付けて、
農作業や狩猟の時期に必要な季節の移り変わりを知ることに役立てていました。


代表的なものを紹介します。

1月の満月は「ウルフムーン」と呼ばれています。

1月は狼が空腹でいつもより遠吠えがよく聞こえる月という意味です。
 

2月の満月「スノームーン」

大雪が降ることが多い月なのでこう呼ばれています。
他にも穀物が取れにくく生活が厳しくなることから
「ハンガームーン(飢餓月・きがづき)」と呼ばれることもあります。

 

3月の満月「ワームムーン」

だんだんと暖かくなり、虫たちが活動を始める時期だからです。
季節は春へと向かい、様々な動物たちが目を覚まします。

 

4月の満月「ピンクムーン」

「ピンク」とは野生のシバザクラやクサキョウチクトウのことで、
北米では春になると山や丘がピンク色に染まるそうです。
日本では、桜が満開の時期ですね。

 

5月の満月「フラワームーン」

さまざまな花が咲き始める5月の北米では、
アネモネ、スミレなど次々に花が咲き始め、月明かりが花畑を照らします。

 

6月の満月「ストロベリームーン」

月が赤く見えるからというわけではなく、
イチゴの収穫にのぼる月のこと指しています。

 

7月の満月「バックムーン」

「バック」とは雄鹿のこと。
雄鹿の象徴である角が7月頃になると生え変わることにちなんで命名されました。
枝角と呼ばれる雄鹿の角は、毎年生え変わります。

 

8月の満月は「スタージョンムーン」

日本語では「チョウザメ月」。
8月になると北米の湖や河川で盛んにおこなわれていたチョウザメ漁が最盛期を迎えます。

アメリカ先住民は、チョウザメを魚の王様と考えていたようです。

9月の満月「ハーベストムーン」

北米では農作物をこの時期に収穫(Harvest・ハーベスト)するからです。
秋分に近い満月をそう呼ぶため、ハーベストムーンは10月になることもあります。

 

10月の満月「ハンターズムーン」
長い冬に向けて肉を蓄え始めるための狩猟が始まります。

10月は月明かりが強いため、その光を頼りに、ハンターたちが獲物を狩ります。

 

11月の満月は「ビーバームーン」

北米に生息するビーバーが、冬を越すために巣作りを始めることからこう呼ばれています。

 

12月の満月は「コールドムーン」

文字通り寒さが厳しくなり、本格的な冬の到来するころです。
日本でも、冬の夜の冷たくさえわたった光の月を「寒月」と呼び、季語にもなっています。


身近な天体 月ですが、

もし、お手元に財布があったら5円玉を取り出して試してみてください。
満月の夜、5円玉を親指と人差し指ではさんで、
腕を約55cmくらいでしょうか?

しっかりのばして、その中心・真ん中の穴をから月をみてみましょう。

ちょうど5円玉の中心部分にすっぽりと月が収まります。

 

5円玉は、よく神社などで、いいご縁がありますようになど、
願掛けとして使われることがあるかと思います。

 

5円玉のデザインは

農業のイメージとして、イネが描かれていて、その裏側をみてみると林業のイメージで木の芽。

水産業のイメージの水、穴のまわりのギザギザは工業をイメージした歯車を示しています。

つまり、日本の繁栄・安全を願う硬貨ということになります。

 

その中心部分に月を入れてみるとどうなるでしょうか?

日本では、月の神様・ツクヨミがいます。

ツクヨミは、すごく優しい神様で、私たちの運(ツキ)の神様でもあります。

ですので、
5円玉にお願い事をするのも私たちの生活の中では、
なかなか粋なことなのかもしれませんね。

以上解説は、今夜の月はきれいですね。

人と科学の未来館 サイピア 黒住でした。