放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMのラジオ番組「空想メディア」。3月19日(日)の放送では、神田愛花さんが登場。ここでは、NHKアナウンサーになるまでの経緯を振り返りました。
(左から)高須光聖、神田愛花さん
◆アナウンサーを志した転機
高須:もともと“アナウンサーになりたい”と思ったのはなぜですか?
神田:小学6年生のときに、「日能研」という塾に通っていたんですね。当時は「平成教育委員会」(フジテレビ系)とタイアップをしていまして、(番組では)逸見政孝(いつみ・まさたか)さんがMCをされていたんです。
それで受験が終わり、合格した子たちをお祝いするために、横浜アリーナで日能研主宰の祝賀会があって、そこに逸見さんもいらっしゃったんですよ。
みんな受かって浮足立っていますから、誰がしゃべっていてもワーワーうるさかったんですよ。でも、逸見さんがステージに立たれてしゃべられたときに、みんながシーンとなって話を聞き入ったんです。そのときに“アナウンサーってすごいな”と思ったことがきっかけでした。
高須:逸見さんはどんなことをしゃべられたんですか?
神田:それが、全然覚えていないんです(笑)。内容よりも“シーン”とした光景が気になっちゃったんですよね。
高須:それでアナウンサーになろうと思ったけど、そこから理系の道に進んだんですよね?
神田:高校2年生のときに理系に進むか文系に進むか選択しなきゃいけなくて、担任の先生に「アナウンサーになりたいから文系ですかね?」と話したら、「そうね」と言われたんですけど、小学5年生のときから国語が不得意だったんですよね。行間を読むことが本当に苦手だったんです。でも、数字や物理は100点を取ったりしていて、得意だったんですよ。
高須:すごいねえ。
神田:アナウンサーってなりたくても運が大きくて、なりたくてなれる職業ではないじゃないですか。そのために、やりたくない勉強を4年間するのか考えて……“絶対に嫌だ”と思いまして(笑)。だったら、勉強したい数学をやりたいなと思って、数学科を受けましたね。
◆フジテレビのアナウンサー試験を振り返る
高須:無理だなと思って理系に行って、そこからもう一度アナウンサーになりたいと思ったきっかけは何だったんですか?
神田:就職活動をするときに、先輩方から“面接で落ちると、人格を否定された気持ちになるよ”って聞いていたんですよ。やっぱり、人格を否定されるって嫌じゃないですか。ただ“それでも面接を受けたい”と思ったのがアナウンサーだけでした。本当は就職活動なんてしたくないですけど、アナウンサーだったらと思って試験を受けました。
高須:じゃあ、フジテレビも? 逸見さんはフジテレビですもんね。
神田:受けました! 最初の面接で落ちちゃったんですけど。(面接の)時間って短いじゃないですか。面接官が私の履歴書を見ながら、「君、面白いことはできるの?」と聞かれたんです。一発目の質問がそれだったんですよ。
高須:すごいねぇ。
神田:私が準備してきた対策のなかにはない(予想外の)質問で。ちゃんと答えなきゃいけないと思って「仕事だったらできます」と答えちゃったんです。
高須:あぁ、一番嫌な感じに思われますね(笑)。“仕事だったらできる”っていうのは逃げている感じがします。
神田:そうなんですよ(笑)。かわいげもないですし。そうしたら、たしか目の前に「合格」「不合格」と書かれた書類ラックがあって、私の履歴書が不合格のほうに入ったんですね。それを見て「お台場コノヤロー!」と思いました(笑)。
高須:ハハハ(笑)!
神田:それで、民放さんのキー局は全部落ちたんですけど、最後にNHKが拾ってくれたんですよね。
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<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:
https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/