第425回 三上真史さん①

今週からのゲストは、俳優で園芸デザイナーの三上真史さん。

https://www.instagram.com/engeiouji/

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三上さんは、1983年生まれ。新潟県新潟市のご出身。
明治大学政治経済学部を卒業。

2006年のスーパー戦隊シリーズ『轟轟戦隊ボウケンジャー』の
ボウケンブルー役に起用されました。

また、三上さんといえば、園芸!
NHK『趣味の園芸』のナビゲーターを10年務め、

現在は講師として出演するなど園芸デザイナーとしても活躍中です。

「園芸に興味を持ったきっかけって、ここだ!というのがなくて、
 両親の影響で当たり前にやっていたんですよね。

 地元の新潟には、当たり前に自然があったし、

 庭いじりを手伝っていたし、それが遊びでもあったんです。

 子供の頃、”この花ってどうしてこういう柄なの”とか、

 親によく聞いていたらしいんですが、親がそれに答えてくれてたんですよね。
 それが楽しくって、思い返せばそれがきっかけだったのかもしれません。

そんな三上さんは、大学進学に伴い新潟県から上京。
東京の自然の少なさに驚き、休日になると自然を求め出かける日々が続きました。


そんな時に出会ったのが、埼玉県・秩父地方にある シバザクラ!
車窓から見えた一面のシバザクラに、涙が出るほど感動し

”自分で植物を育てよう!” という思いが溢れ出たのだとか。

「それで、大学生の時にベランダで園芸を始めました。
 ”あ、園芸って趣味で楽しむものなんだ” って、その時に気がつきました。」

そして今年、初の書著

『三上真史の趣味の園芸のはじめかた:育てる&楽しむ50のヒント』を発売されました。
始める編、育てる編、楽しむ編という3部構成になっており、
園芸初心者でも読みやすい1冊になっています。

園芸の超初心者、森麻希から質問...

『なぜ我が家のトマトは、花が咲いたのに実がならなかった?』

「あー!室内では難しいです!観葉植物以外は、室内に向いていません。
 風が重要です!植物自身も風で動くことで、逞しくなって元気になります。
 せめて、窓を開けて、風を通してみてください!来年は、実がなることを祈っています!」


始める編の最初のページには

”植物を枯らすことを気にする人が多い” というお話が書かれています。
ここには、三上さんのアツい思いがこめられています。

「よく言われるのが、『サボテンも枯らしちゃうから園芸はムリなんです』って。
 それは、勿体ないです!

 多肉植物は、他乾かし気味で生きられる植物なので、
 他の草花のようにお水をあげちゃうとダメなんです。

 なので、サボテンを枯らす方は、”枯らしちゃいけない”と思ってついお水をあげちゃう、
 心が優しい方だと僕は思っています。
 マニュアルには、月1回と書かれていることも多いですが、それだと足りないこともあります…
 なので、僕の本では決めつけずに

 『環境によって違うので、それぞれに合わせることが大事』と書かせていただきました。」

サボテンについては、水をあげる頻度で考えるのではなく、
土がしっかり乾いているかどうかが重要で…特に表面ではなく、
根っこに近い内側の土が乾いているかどうかを確認すると良い、とのこと。

鉢で育てている場合には、水を含んでいるか持ち上げてみると
重さを確認でき、わかりやすい、とのこと。

「室内の観葉植物もそうで、割り箸を端っこに差し込んでみるのも良いです!

 濡れたらまだ水やりは要らない、ということです。
 いつもやるのは大変なので、その家の、その場所では

 どれくらいで乾くのかを確かめて、マニュアルを作っちゃうと分かりやすいですね。
 それに、そもそも植物は、いつかは枯れるもので、
 その枯れた植物が、次の代の栄養になって育まれていきます。
 1年草は、どんな人が育てても、1年で枯れます。

 サイクルなので!自分のせいではないです!」

さらに、切り花については、
”断面を斜めにして水を吸い上げやすくする”

”毎回水を替える際に、また切って、断面を新しくする”
などに注意すると、花を長く楽しめる、とのこと。

これからの季節、シクラメンやポインセチアなどを育てる方も多くなります。
その際には、こんなヒントも…

「シクラメンやポインセチアは、冬のイメージですが、

 元々は温暖な地域の植物で、寒さに弱いです。
 玄関先に置いておくと、枯れてしまうことが多いです。
 ですから、基本は室内で育てて欲しいです!
 冬は、室内の日の当たる窓辺、春になって暖かくなったら外に出して、
 秋までそのままにして、また冬に室内に戻す。これで、1年育てられます!
 ちなみに、シクラメンでも、ガーデンシクラメンという品種なら、
 ポインセチアでも、プリンセチアという品種なら、
 寒さに強いので屋外でも生きられます。」

来週もまだまだ三上さんにお話うかがいます。
お楽しみに!


M.  世界に一つだけの花  /  SMAP