第426回 三上真史さん②

ゲストは先週に引き続き、俳優で園芸デザイナーの三上真史さん。

https://www.instagram.com/engeiouji/

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三上さんは、俳優として活躍されながら、
NHK『趣味の園芸』のナビゲーターを10年務め、

現在は、講師として出演するなど園芸デザイナーとしても活躍中です。

学生時代には、サッカーやバドミントンなどのスポーツをしたり
ギターを弾きながらの路上ライブをしたりと、多趣味だったそう。

その後、明治大学政治経済学部に進学し、上京。
在学中の2004年には、映画『スウィングガールズ』に出演されています。

「元々は、新潟で生まれ育ち、芸能を考えたことが全くなかったんです。
 『東京で騙されるなよ』って言われて上京してました(笑)
 上京した当時、ギターが好きだったのでまず下北沢に行きました。
 そしたら、声かけられて!

 うわ!騙される!と思って逃げようとしたら、名刺渡されまして…

 その声かけてくれたのは芸能事務所の人だったんですけど、
 またしばらく経ってから、別の事務所の方にも声かけていただきました。
 これは運命かも?と思えて、

 そこから『スウィングガールズ』などに出演させていただきました。」

映画『スウィングガールズ』では、矢口史靖監督からのオファーで
劇中歌”失恋してもラヴィン・ユー”を作曲!
ギターを弾きながら歌唱されました。

そして、2006年2月、テレビ朝日系列の特撮ドラマ
『轟轟戦隊ボウケンジャー』で、ボウケンブルー役に抜擢。
憧れだった戦隊モノへの出演も叶えられました。

「この役も、音楽が好きでギターを弾く役でした。
 それに、オーディションで趣味を聞かれた時に
 いつも、”園芸”と答えていたことがNHK『趣味の園芸』にもつながっています!
 本当、全て繋がっていった感じです。
 ヒーローって、地球を守るじゃないですか?
 僕は、本当に地球を守っているのって、植物だと思っています!
 緑がなかったら地球はダメになりますよね?

 だから、園芸をすれば、皆がヒーローになれます!」

三上さんは、連続テレビ小説『らんまん』にも、料亭の番頭の役で出演。
『らんまん』は、高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとした作品で、
携われて何より幸せだった、と振り返りました。

「料亭で、菊を紹介するシーンがあったんですよ。
 本当楽しくて、そこだけ『趣味の園芸』になってました(笑)
 セリフだけなく、待ち時間も皆さんに色々聞かれて、ずっと菊の説明してました!
 ヒマワリもダリアも、菊科です。
 菊は1つの花ではなく、1つ1つの花弁が独立した花で、
 菊は、花の塊なんです!それが特徴です。
 よかったら、めくって見てみてください(笑)そんな話をしてました!」


さらに、4歳のお子さんをもつ三上さんは、
子供たちに植物に興味を持つきっかけを、という思いから『花育活動』をされています。

活動、といっても、何かを教えるという事ではなく、
一緒に植え付けをしたり、植物に対する子供の疑問に答える、といった内容です。

「そしたら、最初は静かだった子供たちが、終わることには時間がなくなるまで、
『この花は?』『この根っこは?』って聞いてくれるようになって。
 それが、嬉しくって!
 植物って、僕が子供の時もそうだったように、”遊び”なんですよ。
 そのきっかけさえあれば、植物の事を知ってくれるようになります。
 うちの子供も、昨日まさに『植物のことで、あそぼう』って初めて言われて、
 公園歩いて、色んなこと聞いてくれて!
 『なんで水を飲むの?』『なんで土の中で生きてるの?』って。
 嬉しくって!嬉しっくって!だから、皆さん、聞かれたら答えてあげてください!」

日々、花の力を感じている、という三上さん。
東日本大地震後には、被災地へ足を運ばれています。

避難所に植物を植えたり、飾ったり、
子供たちと種を混ぜた泥団子を作り、投げる方法で種まきをするなど、
地元の方々と交流をされてきました。

「仙台の方では、子供たちにどんぐりを拾ってもらって、
 みんなで植えつけ、家で育ててもらいました。
 それが苗木になったら、また森になるように植え付けました。
 苗木だけじゃなくて、子供たちも成長してました!
 そういった、人と人とが植物を通じてつながる活動をさせていただきました。」


最後に、番組恒例の質問『元気の源』について伺いました。

「『植物と共に生きる事』です。
 植物は、育ててあげるんじゃなくて、一緒に自分も育てられている気持ちです。
 地上部が枯れても、根っこは生きてる…また生えてきます。
 植物に教えられること、たくさんあります!」



2週にわたり、三上さんにお話うかがいました。
ありがとうごうざいました!


M. -Memento-Mori-  /  Mr. Children