2023年12月

LEGENDS 岩崎宏美~シアワセノカケラ~

今回のLEGENDS 岩崎宏美~シアワセノカケラ~、ゲストはヴォーカルグループのLE VELVETSから宮原浩暢さんと佐賀龍彦さんです。

 

LE VELVETSのお二人とは、11月に開催された『徹子の部屋コンサート』で共演したばかり。

メンバーの全員が音楽大学声楽科を卒業し、身長が180cm以上という4人組ヴォーカルグループ。

ステージで共演してみなさんの生の歌声を聴いた宏美さんが気になるのは、やはり“喉のケア”についてです。

宮原さんも佐賀さんも、常に毎日神経質に気を遣っているわけでは無いそうですが、やはり過去には喉を潰してしまうという経験をしたことはあるそうで・・・

宮原浩暢さんは、学生の頃にオーケストラで『闘牛士の歌』をバリトンのソロで歌うという時に“劇場の隅々まで声を響かせよう!”と一生懸命練習をしすぎてしまい、声が出なくなってしまったそうです。本番はステロイドのお薬をもらってなんとか声を出したという苦い経験があるそうです。

佐賀龍彦さんは、初めてのミュージカル出演で経験したと語ります。

作品は『ウィズ~オズの魔法使い~』。舞台の上からとにかく声を前に前に出そうと歌っていたら、歌い方が違ったようでのどが潰れてしまったそうです。

本番初日も、宮原さんと同じくお薬をもらってなんとかステージに立ったそうです。

宏美さんも『レ・ミゼラブル』で経験をしたおひとり。

歌手として歌うことと、役柄を生きて歌うことでは音域も歌い方も変わるようです。

 

佐賀龍彦さんは、2021年秋に脳梗塞により一時活動休止。その翌年、2022年の7月に復帰されました。

佐賀さんが倒れたのはLE VELVETSの秋ツアーの1ヶ月前だったそうで、ツアーをやるかやらないかという話にもなったそうですが、宮原さん曰く「3人でも活動を続けていた方が、佐賀くんが復活した時にすぐ戻ってくる場所がある」という思いでツアーを決行したそうです。

倒れてから目が覚めた時、佐賀さんは右半身が動かなかったそうですが、それにも関わらず頭がぼーっとする時間が2           ~3日続いてから「このままじゃいかん!」と思い始めてやっと頭が回り始めたそうです。

いざ何かしようと思っても、最初は右側の声帯も動かず思うように声を出すことが難しかったとか。

2ヶ月は全く声に関することは出来ず、それから徐々に歌の練習を始めた佐賀さんでしたが、始めた当初は音階で言うと♪ドレミの音までは出るのに、♪ミより上の音が全く出なかったそうです。

“出ない”というよりは“出し方を忘れてしまっている”状態だったそうで、退院してからはLE VELVETSのメンバーと一緒に、「こうやって音を出していたよね」と音大時代のから、これまでの経験からアドバイスをしながらトレーニングをしていったそう。

仲間たちの力も借りながらリハビリを続け、わずか1年ほどで復帰を果たした佐賀龍彦さん。「(同じように脳梗塞で倒れられた方には)諦めるなと伝えたいですね。やっても“これは昨日と変わらないな”と思うことばっかりなんですけど、でもそれを1ヶ月やっていると“変わってる”と思う時が来るので」

 

 

そんなLE VELVETSは10月に、ニューアルバム『LE VELVETS 15th Anniversary THE BEST ~ROMANTiCA~』をリリースされました。

LE VELVETS結成15周年を記念したベストアルバムで、葉加瀬太郎さんが作曲を手がけた新曲『ROMANTiCA』を含む、全15曲が収録されています。

LE VELVETS4人だからこそ奏でられる、重厚なハーモニーをぜひお楽しみください。


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