ゲストは、歌手の野口五郎さん。
宏美さんがデビューしたときには既に
“新御三家”として活躍していた大先輩。
しかし野口さんのことをあだ名で呼んでいたりと、
とても仲が良いんです
野口さんはこんどの5月でデビュー48周年を迎えます。
人気絶頂当時の雑誌インタビューでは、
“5年後は青山で喫茶店開いている”と答えていたそうで、
宏美さんとお互いに
「こんなに長く歌手活動を続けるとは思わなかった」
と驚いていました。
約半世紀近く歌手活動を続けてきた野口さんですが、
デビュー47年目にして
「歌っている自分を俯瞰で感じる」
新しい瞬間が訪れたといいます。
本番中にふっと巡った感覚だそうで、
その瞬間“自然に歌が出てくる”ような、
まっさらな状態で歌うことが出来たそうです。
歌う人間としての新しい感覚。
それ以来ステージでは“ちゃんと歌おう”という気持ちよりも
“想いを伝えよう”という気持ちになれたとか。
前とは違う自分になれた気がした、
と語る野口さん。まだまだ進化が止まりません。
宏美さんは、野口さんが「一番音楽漬けな人」だと話し、
2月に発売されたアルバム「GOROes by myself 1」に収録されている楽曲の歌唱はもちろん、楽器も自分で演奏したそうです。
元々音楽一家で幼いころから楽器に触れていたとはいえ、
レコーディングやミキシング、編集といったCDにするための作業のほとんどを自分ひとりでやってしまうこだわり様。
20歳のころにご自宅にスタジオを作って以来、
自分で研究しながら音楽を作り続けているそうです。
自らのこだわりを追求して、
真摯に音楽と向き合っているからこそ妥協は許せない野口さん。
宏美さんと共演した「レ・ミゼラブル」では、
自分の歌うソロ曲の音程に少し違和感を感じ、
曲全体の音を半音上げた譜面を自ら制作。
それを元に作曲家の方にも許可をもらって、
半音上げたものを演奏してもらい、歌唱したそうです。
“そこまでやるか“と思うようなことでも、
純粋に素敵なものを届けたいという気持ちが
この行動力と貫き通す力になっているのかもしれません。
そんな野口さんは、ライブも大事にしていて
「テイクアウトライブカード」というものを発案しました。
それは、ライブ会場で購入できる“カード”だそうで、
コンサートの秘蔵映像やアーティストからのメッセージ、
観終わったばかりのライブ映像などが配信されるサービスです。
DREAMS COME TRUEのライブでも採用され、
だんだんと広まりつつあります。
野口さんはこのシステムを、アーティストにとってのライブを守りたいという思いから発案。
レコーディングではごまかせない、
その場の、その場限りの空気を守りたいと語っていました。
音楽のことを一番に考え、真摯に向き合うその姿に、
今でも私たちは胸を打たれるのかもしれません。
*ニューアルバム「GOROes by myself 1」発売中
*4月30日(月)~5月6日(日)
東京・丸の内にて
「野口五郎 GORO Live Station-Take The ‘G’Train Ⅳ-COTTON CLUB」開催