2021年3月

LEGENDS 岩崎宏美~シアワセノカケラ~

今回のLEGENDS 岩崎宏美~シアワセノカケラ~は、
ゲストに歌手の沢田知可子さんをお迎えしてお届けいたしました。
沢田知可子さんのご登場は、2018年1月以来となりました。

沢田知可子さんは1987年に『恋人と呼ばせて』でデビュー。
その後1991年『会いたい』が130万枚の大ヒット。
日本有線放送大賞受賞・NHK紅白歌合戦出場されました。
この『会いたい』という曲は、岩崎宏美さんも歌ったこともあるのですが、
とにかく“緊張する”歌。
沢田知可子さんも、いまだに歌う時には緊張するのだそうです。
歌のストーリーにすっと惹き込まれる歌詞は、
沢田知可子さんにとっては半ば実話のようなもの。
最初に歌詞を見た時に、「このエピソードお話ししたことありましたっけ…?」と思うくらいの不思議な重なりがあったそうです。
沢田知可子さんがデビューする前、
22歳の時に“歌手になる”ことを相談した先輩。
その先輩は、沢田知可子さんのお話を聞くと
「じゃあ俺がファン1号になってやるよ」と応援してくれたそうです。
しかし、そんなお話をした1週間後に
交通事故により亡くなられてしまったそうです。
沢田知可子さんが『会いたい』の歌詞に出会ったのは、
それからしばらく経ってから。
悲しみも少しずつ薄れかけていたところだった、
というところに叱咤激励のように出会い、この歌を歌う使命感のような、
「この歌を大事にしないと」と強く思うようになったそうです。

そんな沢田知可子さんは去年の11月に
ニューアルバム『会縁奇縁 涙曜日』をリリースしました。
「会いたい」から30年。
作詞家・松井五郎さんが“「会いたい」のヒロインのその後を書いてみたい”
という思いから生まれた曲『時がめぐるなら・・・』をはじめ、
様々な大切な想いが詰まった1枚となっています。
『時がめぐるなら・・・』の歌詞、
実は『会いたい』のメロディでも歌えるんだと
作詞の松井五郎さんはおっしゃっていたとか。
作曲を担当した藤澤ノリマサさんには、
プレッシャーになるといけないと秘密にしていたそうですが、
出来上がったメロディーを聞いてからお話ししたそうです。
藤澤ノリマサさんと松井五郎さんは、
アルバムを一緒に制作したりなど共演していましたが、
『時がめぐるなら・・・』のメロディーが出来上がって、
はじめて松井五郎さんに褒められたと感動していたそうです。

「会いたい」から30年。
この曲の主人公と天国のあの方が久しぶりに交信しているような、
優しい歌声が、沢田知可子さんと藤澤ノリマサさんの
デュエットで紡がれています。
ぜひ、涙を我慢せずにお聞きください。