志水さんは、水球選手として20歳で代表入りを果たし、
10年以上世界と戦い続け、リオ、東京の
2大会連続でオリンピックに出場されています。
熊本でサッカーをしていた志水少年は、
怪我をきっかけに、”水中での運動”としての水球に出会いました。
「馴染みのないスポーツだったんですが、そこが痺れました。
テレビでも見たことない、授業でもやったことない!こんなのあるんだ、と。
人間ってこんなに水面から浮いて、ボールが投げられて、
何よりも、あの帽子なんだ?ですよね(笑)あの帽子かぶってみたい、とか
そういう興味から入りました。これだ!と思いましたね。」
水球は、横30m×縦25mで、深さ2m以上のプールで行われます。
8分×4戦の中、足を着けてはいけないため、常に足を動かし続け浮いています。
「最初は体力を消費すると思うんですけど、
水球選手あるある、を言うと、
『陸で立っているより、水中で浮いている方が楽』です。
足を動かして浮いているのは、日常ですね。」
水球は、防具を付けずに戦うため、身体を作り上げます。
一方水の中で浮きやすくするために、
体脂肪率が低すぎないのも大事なのだとか。
志水さんが所属しているチームは、
小学生から社会人まで現在200名が所属し、日本最大級のチームである
ブルボンウォーター ポロクラブ柏崎です。
11年前、ロンドンオリンピック予選後に社会人でも継続できるスポーツに、
という思いで誕生したチームで、
日本を背負いたいと多くの選手が集まりました。
発足から2年で日本選手権優勝、2018年にも2回目の優勝を果たしており、
今回のオリンピックでも、男子3名、初出場女子1名が出場しました。
「今、ジュニアチームのコーチをして自分の技術を伝えることをやっています。
子供たちが、新たな夢に進むきっかけになってほしいと思います。
また、選手以外にも、ブルボンウォーター ポロクラブ柏崎から
日本人女性初で出場した審判もいます。
選手からスタッフまで、日本の水球をサポートしているチームだな思います。
なかなか、水球選手になりたいという子が居ないので、
僕が水球選手を続けることで、魅力をもっと伝えて、
その先を見つめられるような存在で居続けるのが、僕の指名だなと思います。」
地域貢献の一環として、柏崎では小学校にチーム所属の水球選手が赴き
体育の授業で水球を行うこともあるのだとか。
そこでは、水泳が好きではない子供の多さを実感しながらも、
水中でボールを投げることの楽しさから、
見学者が日に日に減ることが嬉しい、と志水さん。
最後に、志水さんに元気の源について伺いました。
「『皆さんの笑顔』です!
元気の源ですし、皆さんの笑顔に救われて、
自分自身がここまで歩んでこれた、と思っています。
みなさんに、助けていただいています。」
2週にわたり有難うございました!
M. りんどう / Wanima