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石垣島で見える星の話

石垣島で見える星の話 石垣島で見える星の話
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ
今回は、石垣島天文台 元所長 
現在は、八重山諸島星空ガイドをされている 宮地さんです。 

石垣島天文台について
望遠鏡の口径は、九州・沖縄エリアでは、一番大きい、直径105cmの反射望遠鏡
望遠鏡の名前・愛称を募集して決めました。
むりかぶし望遠鏡…八重山諸島では、地域の方の生活のなじみのある
すばるを「むりかぶし(群れ星)」と昔から呼んでいて、その愛称がついた。

直径105cmの反射望遠鏡を使うと400km先のロウソクの光がみえるそうです。
星でいうと、20等星までみれる。※人の目だと6等星ぐらいまでみることができる。

八重山諸島は、晴天率がよく、大気の揺らぎが少ない。
そのため、星がよくみえるということになります。

西表石垣国立公園は、
2018年3月 国際ダークスカイ協会による「ダークスカイ・パーク」に国内初となる認定を受けました。

石垣島天文台ができたときに、視察にて、国際ダークスカイ会員の方に認定の打診を受けたそうです。
島々では、星がきれいに見ることができる。

【さそり座の話】
八重山諸島で、南十字星や、ケンタウルス座α、β星をみることができ、しばらくすると
さそり座がのぼってくるをみて感動したそうです。
さそり座の赤い星「アンタレス」を八重山諸島では、酔っぱらいのお爺さんというそうです。
泡盛(沖縄のお酒)を飲んで顔を真っ赤にしているおじー(おじいさん)で
天の川で、魚釣り(うなぎ)を釣っている という。
さそり座の特徴として、さそりのしっぽの部分が、釣り針の形に似ていて
「いゆちゃーぶし」「つりばりの星」という呼び方をしている。
つりばりの先が天の川へ入っているように見え、天の川の黒い筋(暗黒星雲)がうなぎのように見える。
昔は、今夜もあのおじーは、うなぎが釣れるかね?といいながら歩いていたとのエピソード。

沖縄での星・星座の呼び方
天の川…てぃんがーら
北極星…にぬふぁーぶし
すばる…むりかぶし
さそり座…いゆちゃーぶし
アンタレス(酔っぱらいのおじー)…びたこりぶし
ケンタウルス座…はいがぶし・ぱいがぶし

沖縄では、北=にし 南=はい・ぱい 東=あがり 西=いり
太陽があがる=東 太陽が沈む(水平線に入っていく・日の入り)=西

八重山諸島では、2月に種まき 6月には稲刈り・漁にでる(カツオ)シーズン 
星をみる習慣があったようです。

石垣島では、北緯24度となっているため、本土とは、10度程度差がでる。
本土でみる水平線の下の10度分見ることができるため、
春から秋にかけて、1等星 21個全てみることができる。

【カノープス=見ることができれば、長生きできる(中国のエピソード)】
石垣島では、10度分広くみることができるため、結構高い位置にカノープスをみることができる。
岡山県からカノープスをみようとすると、四国山脈の辺りの水平線ギリギリのところ
星好きの方からすると、見えたり見えなかったりするため
「土佐のおうちゃく星」なんて言ったりすることも。
沖縄の方が長生きなのは、カノープスがいつでも見ることができるからかもしれない。

7月7日は、海開きならぬ星開き

8月10日辺り(旧暦の七夕)
ライトダウン(1時間程度)をして星を見る 星祭り

お話は、
石垣島天文台 元所長 
現在は、八重山諸島星空ガイドをされている 宮地さんでした。