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すばる(むりかぶし)の話

すばる(むりかぶし)の話 すばる(むりかぶし)の話

ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ
南十字星の見える島々、八重山諸島の星空ガイド 宮地さんによる
すばる(むりかぶし)の話

昔、八重山諸島の農家の人たちは大変貧しい暮らしをしていました。

この状況を天の王様がみていて
「たくさんの星の中で八重山諸島を治めるものはいないのか?」
星々はだれも手を挙げなかった。
「そんな大変なことはできません。」

王様はそれを聞いて非常に怒ったそう。
「南の七つ星、おまえはどうだ?」
南の七つ星は、
「いやいや、私はできません。」
王様は、
「なぜだ?それなら組踊(沖縄の伝統「くみおどり」)を南の空でしていなさい。」
「北の七つ星、おまえはどうだ?」
北の七つ星は、
「いやいや、私もできません。」
王様は、
「なぜだ?それなら組踊(沖縄の伝統「くみおどり」)を北の空でしていなさい。」

すると小さな星が手を挙げて
「王様、それなら私にやらせてください。」
それは、すばる(むりかぶし)でした。

すばる(むりかぶし)は、小さな6つぐらいの星が集まった星

王様は、
「おまえみたいな小さな星にそんなことができるのか?」
すばる(むりかぶし)は、
「八重山諸島を治める仕事をやってみます!」
すると王様は、
「関心なやつだ!じゃあ、東の空からのぼり、天の真上を通って、西の空へ沈んでいきなさい。」
すばる(むりかぶし)は、「はい、わかりました!」

翌日から、すばる(むりかぶし)は、
東の空からのぼり、天の真上を通って、西の空へ沈んでいきました。

そうすると、農家の人たちは、
毎日見える星をみて、
「この星がここにきたら、きびの種をまこう。この星がここにきたら、田植えを始めよう」
この、すばる(むりかぶし)を見ながら農作業をするようになりました。

すると、計画的に作業ができるようになり
島は、豊作となり、島は、潤いました。

島の人たちは、仕事が終わる夕方になると
「すばる(むりかぶし)さんありがとう。」という歌を歌いながら家に帰っていった。

宮地竹史さんは、これまでに本を出していて

本:沖縄の美ら星 四季の星ガイド
エッセイ:星の旅人-沖縄の美ら星に魅せられて

こちらにも、沖縄の星や民話などの紹介をされています。
ぜひ、チェックしてみてください。
感謝の気持ちを込めて、「みーふぁいゆー(どうもありがとう)」