あぐりずむ

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しめ縄、門松、鏡餅…「正月飾り」にはどんな意味がある? 東京農大・大久保研治教授が解説

川瀬良子がパーソナリティをつとめ、日本の農業を応援するTOKYO FMの番組「あぐりずむ」(毎週火曜 15:50~16:00)。毎週火曜は、農業はもちろん、時代の先を見据えるさまざまな研究をおこなっている東京農業大学から、最先端の農学研究を紹介します。12月20日(火)の放送では、食農文化・政策研究室の大久保研治(おおくぼ・けんじ)教授に“正月飾り”について解説していただきました。


大久保研治教授、川瀬良子


◆「しめ縄」づくりを体験

はじめに“しめ縄づくり”を初体験した川瀬は、「すごく楽しかったです! まさか自分で(しめ縄を)作る日がくるなんて(笑)」と声を弾ませます。

また、「普段の生活のなかで稲わらを触ることがあまりないので、この(稲わらを揉む)音ややわらかさとか、意外とザラッとしている(稲わらの触り心地からくる)手の感覚と、い草のような良い香りが癒やし効果にもなって素敵ですね! あと、作っている時間は無心になれるので、この時間もまた素晴らしいですね」と感想を口にすると、大久保教授は「この香りはなかなか(嗅ぐ機会がないですよね)。稲わら自体、田んぼがほとんどない東京辺りだと少ないですから」とうなずきます。

◆一つひとつ意味のある“正月飾り”

神社の鳥居や本殿などに付けられているしめ縄は、「もともとは、人の世界と神様の世界を分ける結界みたいなもの。“その先は神聖なところですよ”ということだったそうです」と大久保教授。そんなしめ縄に縁起物を付けたりして、正月に玄関などに飾るものを「しめ飾り」と言います。

また、お正月に門松、しめ飾り、鏡餅などを飾ることを“正月飾り”と言いますが、なぜこのような慣習が生まれたのかというと、「お正月にやってくるとされる歳神様(年神様)は“穀物の神様”“農耕の神様”と言われていて、その神様を“お迎えする”という意味で正月飾りがあります」と説明。

なお、門松、しめ飾り、鏡餅にもちゃんと意味があり、「門松は“神様が宿る場所”、しめ飾りは“厄除け”、そして、鏡餅は“神様へのお供え物”ということなので、お正月に飾って神様をお迎えしましょう」と解説します。

そうした稲作の文化は、知らず知らずのうちに日本人の生活に密接に関わっていると大久保教授。改めて、「(正月飾りには)どういう意味があるのか、しめ縄の形や編み方など、一つひとつの意味を考えながら、食べることとそれに関わる文化をみなさんにも考えてみてほしい」と話していました。

次回12月27日(火)の放送も、どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2022年12月28日(水) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:あぐりずむ
放送日時:毎週火曜 15:50~16:00(番組「THE TRAD」内)
パーソナリティ:川瀬良子
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/agrizm/