岡本健一×高橋和也 演劇、音楽、遊び…さまざまな「PLAY」を通して導かれるRockon Social Clubの新しい景色とは?

男闘呼組メンバーを中心とした、寺岡呼人プロデュースによる新バンド・Rockon Social Clubがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「KURE 5-56 Presents ROCKON TIMES」。Rockon Social Clubのメンバーが週替わりで登場し、毎回テーマを設けて音楽談義を繰り広げます。

8月12日(土)の放送は、岡本健一、高橋和也がパーソナリティを担当。「PLAY」をテーマに、演劇や音楽、男闘呼組時代に2人が楽しんでいた遊びなどの話で盛り上がりました。


(左から)岡本健一、高橋和也



◆長年舞台で活躍し続ける2人

8月は各地で大規模なフェスが開催される時期。Rockon Social Clubのメンバーも、8月11日(金)から13日(日)まで北海道で開催された「RISING SUN ROCK FESTIVAL」に初出演を果たしました。

音楽をかける、演奏するという意味も持つ英単語「PLAY」。「遊ぶ」ということを表現する際にも使用しますが、高橋は「演劇も『PLAY』っていうよね」と、舞台で活躍する岡本に話を振り、岡本は「演じることは『PLAYだ』っていう意識がすごく強い。だからこそ、演じることを楽しむ感覚でいる」「演じることが遊びの1つだと考えたら『俺、何でもできるわ』って思ったんだよね」と、舞台俳優としての自身の考えを語ります。

そんな岡本の話を聞き、高橋は「健一の演劇にかける情熱は、舞台俳優としてとか、職業としてっていうところを超えている感じがする。自分の人生を、演劇のなかに注ぎ込んでいるところがある」と分析。岡本は「みんなそういう感じなんじゃないの?」と意外そうな声を上げ、「和也のほうが、俺よりもものすごい人生を捧げてない?」と、演劇に対する熱量をお互いに称え合う場面もありました。

◆男闘呼組時代に流行った2人の「PLAY」

音楽活動はもちろん、長年、演劇にも力を注いできた2人。男闘呼組時代はお酒を飲んだりドライブをしたりと、遊びとしての「PLAY」の時間も多く共有してきたとのこと。

岡本と高橋のあいだでよくおこなわれていたという遊びが、「即興演劇」。遊びの約束をしていた2人が顔を合わせると、アドリブでお芝居をしていたそうです。この遊びは唐突に始まり、例えば「知ってる? 今日、ノーマンズデーらしいよ」といった言葉を投げかけるところからスタートするのだとか。

ちなみに「ノーマンズデー」とは、人間は1歩も外を歩いてはいけない、見つかると逮捕され、殺されてしまうという彼らの考えた架空の日ですが、その意味は長時間続くお芝居のなかで明らかになるそうです。

「和也、人に会うとやばいらしいぞ」「え? 本当?」「でも、家にいれば会わないよな」といった何気ない会話が繰り広げられ、2人は真夜中の街へドライブに。車とすれ違えば「目を合わせちゃダメだ」「いま追いかけられてる!」と、その道中でもアドリブは続き、最終的には横浜のふ頭に辿り着いたといいます。

当時を振り返った2人は、「あれは完全に『PLAY』だったね」と笑い合いました。

◆Rockon Social Club は「本来の自分を出せる」場所

現在、寺岡呼人プロデュースの「Rockon Social Club」として音楽活動を行う男闘呼組のメンバー。高橋は「呼人さんが作った世界を演じるっていう意味では『PLAY』だよね」と、音楽にもさまざまな意味の「PLAY」が存在することをしみじみと口にします。

岡本も「舞台は演出家のビジョンがあって、それを汲み取って自分なりに昇華させて、さらにそれを超えて、みんなで新しい世界を作っていく。1つの作品っていう軸があるけど、作り上げていくという意味では、音楽も似ているのかな」と演劇と重ねた考えで、高橋に同意します。

男闘呼組時代の楽曲をRockon Social Clubとしてカバーする機会も多くありますが、「いまの自分たちを出した感じ」という意味では、「Rockon Social Clubを『PLAY』しているが、本来の姿じゃないかといったら、そうではない」と岡本が言うと、高橋も「音楽を通して本来の姿により近づいていく、本来の自分を出すという作業でもあるよね」と言います。

Rockon Social Clubの音楽は、高橋曰く「僕らの年代の男性が抱えている、人生のドラマみたいなものを歌にしている」とのこと。「だから、寺岡くんは、僕らが経験していないサラリーマンの気持ちとかを、すごくうまく落とし込んでいる感じがする」と、寺岡の音楽性を評価します。

岡本は「舞台や役者の仕事は、同じ作品でも演じる人間で(雰囲気が)全然変わる」と前置きし、「それと同じで、Rockon Social Clubは俺たちがやってるからこそ、みたいなのはやっぱりあるよね。でもこれから、この『Rockon Social Clubの音』からはみ出たところにいってもいいんじゃないかなと思うときもある」と、今後の活動でグループとして挑戦したいことを語りました。

現在、新曲のレコーディングもおこなっているそうで、これまでとは異なるジャンルの楽曲もあるといい、「そこに辿り着いたときの自分たちの状態と、それを初めてお客さんが見たとき、(お客さんが)何を感じるんだろうみたいな面白さがある」という岡本。「未知の世界へ連れて行く、みたいな。これから、いままで見たこともない景色に行きそうな気がするよね」と同意する高橋に、「多分、行くよね」と岡本も力強く返答しました。

「意外な方向に進むかもしれない」というRockon Social Clubは、9月6日(水)にLIVE Blu-ray & DVD「Rockon Social Club 1988」をリリースします。2023年5月6日(土)に東京ガーデンシアターで開催した、初のワンマンライブの様子を完全収録! ぜひチェックしてみてください。

----------------------------------------------------
8月12日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)

聴取期限 2023年8月20日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:KURE 5-56 Presents ROCKON TIMES
放送エリア:TOKYO FM
放送日時:毎週土曜21:00~21:30
パーソナリティ:Rockon Social Club
番組メッセージフォーム: https://www.tfm.co.jp/f/rockon-times/message

関連タグ