ドリームハート|石山アンジュ、シェアハウスで“新しい家族の形”を実践中！今後の夢は「人類皆家族」!?|AuDee（オーディー）

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2023/10/21石山アンジュ、シェアハウスで“新しい家族の形”を実践中！今後の夢は「人類皆家族」!?

脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」（毎週土曜 22:00～22:30）。
10月7日（土）、10月14日（土）の放送ゲストは、一般社団法人「シェアリングエコノミー協会」代表理事・石山アンジュさんです。14日（土）の放送では、著書「多拠点ライフ」（クロスメディア・パブリッシング）を出版した石山さんが、今後の夢などについて語ってくれました。

石山アンジュさん

1989年生まれ、神奈川県出身の石山さん。2012年に「国際基督教大学（ICU）」を卒業し、「リクルート」に入社。その後、「クラウドワークス」経営企画室を経て、2018年には若い世代を中心とする研究機関「Public Meets Innovation（パブリックミーツイノベーション）」を設立。現在は、各シェアサービスの普及、そして業界の健全な発展を目的とした一般社団法人「シェアリングエコノミー協会」の代表理事をつとめています。

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父親が実家でシェアハウスを経営しているということもあり、幼い頃から「シェア（共有）」の概念に親しみながら育ってきた石山さん。現在は、シェアリングエコノミー（※個人が保有する物や場所、スキルなどを必要な人に提供・共有したりする新しい経済の動きのことや、そうした形態のサービスを指す言葉）を通じた新しいライフスタイルを提供する活動をおこなうほか、政府と民間のパイプ役として、規制緩和や政策推進にも従事しています。

◆今後の夢は「人類皆家族」!?

ーー2019年から大分県の農村集落と、東京・渋谷のシェアハウス「Cift（シフト）」を行き来する二拠点生活を送る石山さん。

“拡張家族”をコンセプトに、“新しい家族の形”を実践する「Cift」に2017年の初期からメンバーとして参加し、現在は代表理事をつとめています。

茂木：シェアハウス「Cift」には、どのような方が入居されているのですか？

石山：下は0歳～上は60代までの方がいます。独り身の人もいますし、選択的シングルマザーの人、LGBTの人、お子さまを育てられて第2、第3の人生として入居している方もいらっしゃいます。

茂木：いまは何人ぐらいいるのですか？

石山：京都と東京に2つシェアハウスを作っているのですが、1つの拠点に40人ぐらいで住んでいます。

茂木：いままで住んでいた家を引き上げて入居する人が多いのですか？

石山：2拠点生活の1つとして利用している方もいますし、普段は家族3人で住んでいて、週末だけは別の人生を生きたい、という人もいます。

茂木：例えば、普段は郊外に住んでいて、週末だけ渋谷に滞在するということ？

石山：そうです。

茂木：なるほど。僕は（その日の動きに合わせて居場所を変える働き方をする）「ノマド生活」をしているのですが、一般の方もそれが可能になってきたということですね。

石山：そうですよ。核家族の時代に幸せな家庭を築きたいと思う一方で、「ずっと同じ人と住むことってしんどい……」って思う人って、実はいると思うんです。

そういうときに、ほかの人とも家族のような形を作れたり、うちのシェアハウスには大人がいっぱいいるので、子どもにとってはたくさんの“お父さん”“お母さん”たちと触れ合える、そういう多様な視点を持てる環境ではありますね。

茂木：ロールモデルになる大人がいっぱいいるってことですね。

石山：あと、私は子育て世代の友人が多いのですが、（出産して）1回“ママ”になると、ママというアイデンティティがすごく強くなってしまう。それは良いことでもあるのですが、「ありのままの自分を取り戻したい」という相談も、よく受けます。

シェアハウスでは、母である自分もいながら、子どもが寝たあとにお酒を飲んでワイワイしている自分も共存できたりするので、いくつもの顔や人生を分散できる場所でもあるのかもしれません。

茂木：この番組のテーマは「夢・挑戦」なんですけど、今後挑戦したいことや夢はなんでしょうか？

石山：めちゃくちゃ大きい話ですが、人類皆家族になれたらいいなと。それが私の夢です。シェアをしていくことで、どんどん人と人とがつながっていって、拡張家族、血縁とかイデオロギーとか、いろいろなものを超えて相手を家族だと思える。そんなつながりが世界の端から端まで広がっていったら、それが1つの平和への希望なんじゃないかなと。そんなとても大きい夢を持っています。