音楽と言葉を電波に乗せて、東京の空へ。
50年におよぶ、ラジオと誰かの幸福な関係を、もう一度・・・。
今月は、日本人ジャーナリストとして初めてビートルズの単独会見に成功した、ポピュラー音楽専門誌『ミュージック・ライフ』の元編集長、音楽評論家の星加ルミ子さんが語る“真実の物語”を、4週にわたってお送りしています。
生誕80年・没後40年というメモリアルイヤー、2020年の最後を飾るのは、同じ時代に生まれ、ラジオから聴こえてきた音楽に導かれて出会った二人が育んだ友情の物語。
星加さんは、三沢基地から聴こえてきたFENから、ジョンは、雑音まじりの「ラジオ・ルクセンブルグ」から、エルヴィス・プレスリーをはじめとするアメリカンPOPSを聴いて、それぞれの人生を切り拓いてきました。
同じ1940年生まれの二人が、のちに出会うまでの軌跡。
第二回目は、来日公演時のビートルズの4人の様子、そして、ジョンとの親密な交流の模様をお話していただきます。
1965年6月、日本で唯一、単独取材を許された星加さん。
貴重なインタビューとグラビアで『ミュージック・ライフ』の発行部数を伸ばした翌年、66年の6月30日と7月1日・2日の3日間、計5回のコンサートのため、ビートルズは初来日を果たします。
当時の来日会見の模様や、コンサートで観たジョンの姿、さらに、宿泊先だった当時の東京ヒルトンホテル(現在のザ・キャピトルホテル東急)での、くつろいだ4人の様子・・・。
空き時間によく聞いているという日本のレコードの中から、ジョンにある曲を聴かせてもらったとき、「こんな曲が気に入ったなんて面白いな・・・」と感じた星加さん。
その後、アルバム『MAGICAL MYSTERY TOUR』を聴いて、もしやこの曲はあのときの・・・?と、ピンときたといいます。
それは、彼らの創作活動の秘密に迫る、とっておきの「ここだけ」のお話。
そのほか、彼らが手すさびで描いていた絵の、つくづく残念な顛末や、ビートルズ解散のきざしを匂わせた、周囲を凍り付かせたジョンのひとことなど、興味深いエピソードの数々を、お楽しみください、
オンエア曲
「Day Tripper」 THE BEATLES
「Nowhere Man 」THE BEATLES ほか
お聞き逃しの方は
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また、無料音声アプリ
『AuDee』でも聞くことができます。ぜひ、チェックして下さい。
次回、12月20日の放送では、共に、1940生まれの同級生で、同じ音楽がきっかけでこの世界に入ったことを知ったジョン・レノンが、星加さんとともに楽しんだひとときの、「True Stories」。
今も星加さんの胸をあたためる、静かな友情の物語、お聴きのがしなく。