東日本大震災から11年。かつて被災地と呼ばれた東北の町は、
11年前の姿が思い出せないほどに生まれ変わりました。
それは「かつて被災地と呼ばれた」と書かなければいけないほどに。
それでも思い出してみてください、あの震災直後の東北の姿を。
家の基礎しか残らない町並み、うず高く積まれたかつての人の営み。
どことなく灰色がかった町を行き交うトラック。県外ナンバーのパトカーや自衛隊の車。
そして全国各地から集まったボランティアの方々の姿。
今ではすっかり生まれ変わった東北の町並みも、
思えばスコップ一本、泥のかき出し一つからその道のりは始まったんですよね。
それを考えると、今の町の姿はとても感慨深くて…。
毎回東北の取材に来る度に「年月は節目じゃない」とは思うのですが、11年は短いようでやっぱり長くて。
旅日記の冒頭から感慨深くなってる場合じゃないんですけど、やっぱりそうなっちゃう。
コロナの脅威はまだ続くものの、なんとか今年も東北にお邪魔することが出来たキキタビです。
*取材は最少人数で、スタッフ全員検査を受け万全の感染症対策で臨んでおります。
取材行程は岩手から宮城、そして福島へ。
番組自体は2週に渡ってお送りしますので、まずは1週目の移住者編からです。
震災発生直後、被災地には全国各地から様々な災害復興ボランティアの方々が入られました。
そしてその中には縁を繋いでそのまま移住した方も少なくありません。
そこにはそれぞれの物語があり、これからへと繋ぐ希望があります。
今回はそんな移住者の方々へお話しを伺う旅にしました。
これまでもキキタビでは移住者の方にお話しを伺う機会はありましたが、「移住者」をテーマに番組を一本作るのは初めてのこと。
でも一本番組が作れるくらい震災から遠く年月を歩んできたという事なのかもしれません。
福島市から南東に約20km、阿武隈山系の山間にある川俣町の山木屋地区。
僕らが最初に訪れたのはこの素晴らしい自然に囲まれた里山です。
ここで『アンスリウム』の生産をしているのが谷口豪樹さん。
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20220311