大阪のカルチャー番長!古谷高治さん。 「アート×飲食」のお店、その実態とポイントは?

『お店ラジオ』にようこそ!
パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。
ゲストは、「TANK酒場」のマスター、古谷高治さんでした。

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社長じゃなくてマスター?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、古谷さん曰く「ずっと飲食店やってて、ずーっとマスターなんで(笑)経営しているんですけど、ほぼ毎日お店にいます」とのこと。
そんな古谷さんは、「大阪のカルチャー番長」と呼ばれる人物です。

例えば、アートを楽しめるギャラリーと飲食できるスペースが一緒になったギャラリーカフェ。今でこそ珍しくありませんが、このギャラリーカフェのハシリ的存在「TANK GALLERY」を1994年に大阪のアメリカ村で始めたのが古谷さんでした。

そして現在は、心斎橋の駅前にある「心斎橋PARCO」で、音楽からファッション、アートまで幅広いカルチャーの情報を発信する「TANK酒場」というお店をやっています。

 

アートを取り入れた飲食店。当時、レンタルギャラリーの価格が高かった中、古谷さんはお店の1部屋をリーズナブルな価格でアーティストにギャラリーとして貸していたそうですが、正直、場所を貸すことで、飲食の売り上げは上がるのでしょうか?

古谷さんは、「基本は飲食の売り上げがベース。場所を貸すのは、人がどんどん来るっていう点を狙ってやっていました」と言います。

確かに、アート目的のお客さまが来店し、ついでに飲食をしてくれるという効果がありますね。

もう一つ気になることが、ギャラリーで個展をやるためにアーティストへの営業もやらなければいけないのでは?ということ。これ、大変そうですけど…。

すると、「最初は知り合いのアーティストから始めた」と古谷さん。

「当時はインターネットがないので、ハガキを作って配るじゃないですか。1000枚ぐらい。で、個展を1週間に1つ開いていったら、どんどんお店の名前が勝手に広がっていくんですよ。色んな人たちに面白がってもらって。ライブやらせてよ、とか。基本、飲食ベースなんですけど、そこからどんどん広がっていきました」。

回を重ねるごとに、アート業界の中で、お店の認知度が高まっていったと言います。

 

では、“アート×飲食”といった形態のお店をやっていくには、どのようなポイントがあるのでしょうか。

「やっぱり、ちゃんとお店の人が、目利きで『コレはいい』って思うものを続けることが結構ポイントなのかなと思います。完全に自分の主観なんですけど、僕がいいなと思うものを集めていくというか。お声がけもしますし、来たものに対して少しディレクションしながら『こんな感じでやってみない?』みたいなこともやっていましたね」。

“アート×飲食”のお店をやっていくには、やはりオーナーの感性が大切なんですね~。

これだけアートがお好きなら、飲食ベースではなく、ギャラリーだけやろうとは思わなかったのでしょうか?

「アートギャラリーだけだったら、コミュニティの作り方がちょっと変わってくると思うんですよ。そのアートの人だけが集まるのって、あんまり面白いと思えなくて。アートってよく分からんけどコレいいな、っていうような人たちが集まるスペースのほうが、有機的に人が繋がって、人が人を呼ぶ。『これ面白いことやってるんちゃうかな』ってことが体感的にあって、それを続けてきているような感じですかね」。
これまでお店や場所が変わっても、古谷さんがやっていることは基本的に同じです。まだ世に出ていない才能を発掘して、世に出していくこと。そのため、これまでアート×飲食という形態でずっとやってきているんですね。

今のお店「TANK酒場」も、DJブースを設置し、カルチャーにまつわるイベントを随時開催しています。

「心斎橋PARCO」の地下にある「心斎橋ネオン食堂街」。現在、25店舗入っているそうですが、そのど真ん中に位置するのが古谷さんの「TANK酒場」です。改札から30秒!お近くに来た際にはお立ち寄りくださいね。

それでは最後に、いつもの質問です。

「古谷さんにとって、お店とは?」

お答え…「人が集える場所。カルチャーが交差する場所」。

「そこのマスターとして、人と人をつないだりとか、新しい何かを生み出せることができたら本望やなぁと思ってやっています」ということでした。

こういった感性を生かしたお店づくりも、是非参考にしてください!

 

 

★疑問・質問も募集中

この「お店ラジオ」では、三戸政和さんと山本博士さんへのメッセージもお待ちしております。

2人への質問、ちょっとした疑問、相談したいこと、番組の感想・応援・グチなど、何でも送ってきてください^^

メッセージの宛先は、omise@interfm.jp です。

 

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それでは皆様、またのご来店お待ちしております!



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