スポーツジャーナリスト・中西哲生と横山ルリカがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」。番組でも注目していたオーストラリア・ニュージーランドでの「FIFA女子ワールドカップ」(以下:W杯)が7月20日(木)に開幕し、なでしこジャパンは予選リーグを1位で通過しました。「なでしこジャパン めざせ!世界No.1 supported by MS&AD インシュアランスグループ」のコーナーでは、注目の今大会をより楽しむために、さまざまなサッカー関係者をゲストにお迎えしてお届け!
8月4日(金)の放送は、なでしこジャパンが初優勝を果たした2011年のW杯ドイツ大会でも活躍した、日テレ・東京ヴェルディベレーザの岩清水梓(いわしみず・あずさ)選手がゲストに登場。ドイツ大会の振り返りや、現地で戦うなでしこジャパンの選手たちにエールを送りました。
横山ルリカ、岩清水梓選手、中西哲生
1986年生まれ、岩手県出身・神奈川県育ちの岩清水選手は、中学1年生のときに、当時のNTVベレーザ(現:日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の下部組織であるメニーナのセレクションに合格。2003年には正式にトップチームのベレーザに昇格し、以降はベレーザ一筋でプレー。2006年に日本女子代表(なでしこジャパン)デビューを果たすと、2011年のW杯ドイツでは守備の要として活躍し、初優勝に大きく貢献しました。
◆“悔しさ”をバネに優勝したW杯
はじめに、なでしこジャパンがW杯初優勝を果たした2011年のドイツ大会を振り返ることに。
まず中西が、大会前に掲げていた“目標”について聞いてみると、岩清水選手は「2008年の北京五輪で4位という成績だったのですが、メダルを獲得できなかったのが悔しかったので、“メダルを取る!”というのが世界大会に向けた目標でした」と語ります。
そんな目標を掲げて挑んだドイツ大会でしたが、「予選リーグは2位通過してしまうと(開催国の)ドイツと当たってしまう状況で、1位通過が目標だったんですけど、(予選リーグ)最後のイングランド戦に負けてしまって。(ドイツとの対戦が決定した)その時点で“終わったかな”と……」と、当時の心境を吐露。
しかし、そんな逆境を跳ね返して延長の末1-0で勝利すると、「ドイツに勝ってから、さらにチームが一丸になったというか。“(優勝まで)いけるんじゃないの!?”という雰囲気が生まれていきましたね」と振り返ります。
◆決勝で自身初のレッドカード…当時の心境は?
中西がドイツ大会で印象に残っているシーンとして、アメリカとの決勝戦での延長後半アディショナルタイムに、岩清水選手がペナルティエリア目前でのスライディングによって、サッカー人生初のレッドカードをもらい退場となった場面を挙げます。
「昔から岩清水さんを見ていて、いつもクリーンなプレーをしていて、レッドカードを提示されるタイプの選手じゃないんですよ。それが、世界の一番大きな舞台でいきなり……」と鑑みたうえで、岩清水選手に改めて当時のプレーについて伺うと、「ペナルティエリアに入られてからファールするとPKになってしまうので、“いま、止めるしかない”っていうギリギリのところでスライディングをしました」と回顧。
レッドカードを出された瞬間は“なんで?”とは思ったものの、「出ちゃったものは仕方がないので抗議もしませんでした。(審判の)上げ方もすごい自信を持っていたし、“(抗議しても)絶対に無理だな”って(笑)。とはいえ、これで(ゴールを)決められたら“私のせいで負けた”レベルの紙一重なファールをしてしまった」と振り返ります。
退場後はグラウンドで観戦することも禁じられるため「(退場後は)皆さんが観ていたものと同じ映像(試合中継)を廊下で観ていました(笑)」と岩清水選手。この話を聞いて、中西が「(優勝が決まったときは)グラウンドに合流できたんですか?」と素朴な疑問をぶつけると、岩清水選手は「近くに関係者がいたので『勝ったら戻ってもいいんですか?』と確認だけ取って、熊谷(紗希)がPKを決めた瞬間に走って行きました(笑)」と明かしました。
◆『未来』に向けて結果を出して
今大会のなでしこジャパンは、予選リーグを全勝して見事1位通過。優勝へと着実に駒を進めています。
ここまでの戦いぶりに「予選リーグは完璧でしたね。でも、ここからじゃないですか?」と分析する岩清水選手。というのも、センターバック目線では「(予選リーグでは)攻められている回数が少なすぎた」と守備面の不安を明かすと、中西も「“ギリギリのせめぎ合いをなんとか防いだ”というような試合がなかったので、それが怖い」と同意します。
また、ドイツやブラジルなどの強豪国が予選リーグで敗退したり、南アフリカやモロッコなどのアフリカ大陸の国が決勝トーナメントに初進出するなど、先の読めない展開に「今大会は“未知数”。なので、日本にも(優勝の)チャンスは転がっている」と言及します。
最後に現なでしこジャパンに向けて「『頑張れ!』としか言えないんですけど、自分たちだけのためじゃなくて、応援してくれる方たちや、なでしこジャパンを目指している子どもたちのため、“未来”に向けて結果を出して欲しいです。自分だけのためよりも、“人のため”のほうが頑張れたりするじゃないですか」とエールを送りました。
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放送後の5日(土)におこなわれたノルウェーとの決勝トーナメント1回戦は、なでしこジャパンが3-1で勝利しました! そして、11日(金・祝)の午後4時30分(日本時間)におこなわれる準々決勝では、世界ランキング3位のスウェーデンと対戦します。引き続き、なでしこジャパンを応援しましょう!
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今回の放送内容を、音声配信サービス「AuDee(オーディー)」で聴くことができます! 詳細はコチラ▶▶
https://audee.jp/voice/show/62907
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8月4日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年8月12日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:TOKYO TEPPAN FRIDAY
放送エリア:TOKYO FM
放送日時:毎週金曜15:00-17:00
パーソナリティ:中西哲生・横山ルリカ