TOKYO FMの新音声サービス「AuDee(オーディー)」にて配信中のコンテンツ「Monthly Artist File -THE VOICE-」。1ヵ月ごとに担当アーティストが替わり、楽曲の制作秘話や番組でしか聴けない特別なエピソードを語ります。6月はCharが担当。6月6日(日)の放送・配信では、Charが還暦記念アルバム『ROCK十 (ロック・プラス)』(2015年リリース)制作時のエピソードを、ユーミンこと松任谷由実と語らいました。
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◆若い頃からお互いの才能を認識し合っていた
6月の「Monthly Artist File -THE VOICE-」では、デビュー45周年を迎えたCharがさまざまなゲストと音楽対談を繰り広げます。初回の放送では、ユーミンが登場しました。
Char:まずは、お互いが最初に出会った話でも。
松任谷:(Charを知ったのは)スモーキー・メディスンのとき。Charが10代の頃にやっていたアマチュアバンドです。ライブは観に行けなかったなあ。
Char:だけど、噂は聞いていた?
松任谷:はい。
Char:私もですね、「天才少女がいる」という噂を聞いていました。
松任谷:お互いに、若くして業界内ではスターでしたからね。今考えてみれば、少ない人数のなかで「誰々が出てきた」っていう話をしていた。
Char:そうだね。今みたいに携帯もネットもない時代で。本当に口コミというか、噂で知ったよね。
◆Charからの楽曲制作オファーを快諾したユーミン
2015年5月、Charは還暦を迎えるにあたって記念アルバム『ROCK十(ロック・プラス)』をリリースしました。収録曲である「Night Flight」はユーミンが書き下ろしたもの。ふたりは当時の制作エピソードを振り返りました。
Char:『ROCK十』を作るにあたって、懇意にさせていただいているアーティストを十二支になぞらえてね、12人から12曲を書いてもらったんですよ。それで、どうしても先輩(ユーミン)に「午年」の曲を書いてもらいたかったから、断られるのを覚悟して押しかけたわけですよ。結果、おしゃれな曲を提供してもらいました。
松任谷:作ったときに、「Charはちょっとピンと来ないかもしれない。もっとゴリゴリのロックのアルバムにしたかったのかも」って思ってた。
Char:全然思っていなかった。「どんなものが来ようがやるしかない」って気持ちだったよ。
楽曲制作の打ち合わせをカフェでしたふたり。ユーミンは、今までとは異なるCharの雰囲気を察したそうです。
Char:お願いをするから、常に腰を低くしてた。
松任谷:Charにしては低かったね(笑)!
Char:(笑)。「冗談じゃないよ」って言われたら、どうしようって思ってた。
松任谷:そんなことはないよ。作っていて楽しかったわ。私ができる、Charが映えそうなロックナンバーにしたかったんですよ。
Char:なるほど。すごくいい曲だよね。
松任谷:ありがとう。自分でも気に入ってるから、嬉しいなあ。Charだから「やろう」と思えたし、私にとっても“プチ財産”だね。
Char:ありがとうございます。