ハンバーガーチェーン「ドムドム」社長、異色の経歴。 渋谷109のショップを“小まめな仕入れ”で年商2倍に!

ゲスト:株式会社ドムドムフードサービス 代表取締役社長 藤﨑忍さん



『お店ラジオ』にようこそ!

パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。

ゲストは、株式会社ドムドムフードサービスの代表取締役社長、藤﨑忍(ふじさき・しのぶ)さんでした。

 

「ドムドム」と言えば、1970年創業の日本で最も古いバーガーチェーンです。

ダイエーがグループ会社として設立したのですが、ダイエーの衰退と一緒に店舗数も減っていき、2017年にドムドムフードサービスに事業譲渡。

現在は、全国に29店舗を展開しています。

そんな「ドムドム」を黒字転換させた立役者が、藤﨑さんなんですよ。

 

まずは、藤﨑さんのこれまでの経歴について伺いました。

39歳まで専業主婦だったんです。学校を卒業して就職をしたこともなくて、それで39歳のときに主人が体調を崩し、自分が家計を守らなければいけないということで、初就職をしたのが渋谷109の中のショップだったんです」。

39歳で初めて就職し、その就職先が「渋谷109」!

しかも、未経験でいきなり店長という立場だったそうで、苦労されたのではないでしょうか…?

「結局、どうやって売上を上げていけばいいのか?という点だけを考えたら、家計と同じだったりした」と藤﨑さん。

とはいえ、アパレル分野において仕入れなどは相当難しかったと思うのですが、藤﨑さんは当時の仕入れ方法について明るく教えてくださいました。

「朝一で問屋街に行くんですよ。赤、白、黒の洋服を各6着ずつ買ってくる。で、11時頃には店頭に並ぶ。すると夕方までには、その商品が売れるか売れないかが分かるし、色バランスも分かるんです。これ、セレクトショップの強みで、色バランス通りに仕入れをすればいいんですよ」。

つまり、赤・白・黒の中で売れた色の比率を見て、それに合わせて仕入れをすればいいというのが藤﨑さんのお考え。

1日で売れた服や人気の色がわかるので、それをすぐにリピートで仕入れするといった“小まめな仕入れ”で販売ができると、回転が良くなって、新鮮なお店ができます」とのことでした。

藤﨑さんが店長を務めていたショップの広さは10坪。小さい店舗ゆえに、「在庫を持つのが一番良くない」と考え、小まめな仕入れと小まめな販売を繰り返したそうです。

また当時は、中高生のお客様が多かったので、安価という点も大事でした。

藤﨑さんは、仕入れを安くするというよりも「ロスを出さない仕入れ」をすれば安価に売ることはできる、と言います。

「ブランドなんかは在庫を持つことを加味して値付けをしている部分もあると思いますが、私どもの店ではクイックで仕入れて、クイックで販売するっていう、ショートスパンでやっていた。そのやり方が差別化になったんだと思います」。

こうしたやり方で、藤﨑さんは5年間でお店の年商を倍にしたというから驚きです。

 

その後、オーナーの経営方針が変わり、ショップを辞めることになった藤﨑さん。

当時44歳。まだまだ家族を守っていかなければいけない状況でした。

そこで次は、得意の料理を活かし、新橋の居酒屋でアルバイトをすることに!

するとある日、常連さんから「自分で居酒屋をやれば?」と言われたそうです。

ここまでのお話でも分かる通り、パワフルで前向きな藤﨑さんは、新橋で居酒屋をオープンすることにしました。

 

激戦区・新橋で、どうやって戦ってきたのでしょうか。

「老朽化したビルの地下一階で、8坪くらいの店ですが、外から丸見えの店を作り、ちょっと珍しい感じのものにしました。食器は一つひとつ、すごく選んで。アイスペールを竹で作ったり、ビールグラスも陶器にしたり、そういうことに細かく気を使いました」。

藤﨑さんは料理がお好きなだけあって、とてもこだわった居酒屋にしたんですね。

でも、設備投資でお金がかかると、利益を出すまでが大変そうですが…?

藤﨑さんのお答えは「考え方次第」でした。

「費用対効果は後から出てくると思うんですよ。いくらかかっちゃうからコレができない、ではなくて、これくらいかかるならいくら儲けたらいいのか考えるほうがいいんじゃない?という考え方です。数字は後からついてくると思っていて、今もその考え方ですね」。

曰く、最初から投資効果ばかりを考えるのはあまりよくない、とのこと。

料理の味はもちろん、設備のこだわりや「一人ひとりに心を尽くす接客」で、藤﨑さんの居酒屋は開店半年で予約が取れない人気店になっていました。

渋谷109のお話といい、働き始めてからずっと結果を出し続けているんですね。本当にすごいです。

そんな方が、現在の「ドムドム」の社長!

果たして赤字からどうやって復活させたのか?来週いよいよドムドムについてのお話です。お楽しみに~!

 

 

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それでは皆様、またのご来店お待ちしております!

 

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