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第4回放送(ゲスト・近藤保子さん)

JICA海外協力隊員として、20111月から20131月まで
西アフリカのセネガル共和国で、
子どもの主体性を大切にした保育を紹介する
幼児教育の活動をされていた近藤保子さんをお迎えしました。


JICA海外協力隊に参加する前、5年間、地方公務員として幼児教育に従事。
29歳のときに、卒業旅行で行けなかった台湾旅行が5年越しに実現し、
その旅行がきっかけとなり、海外の扉が開きました。
大好きだった仕事を辞めて、ワーキングホリデーを経験後、
JICA海外協力隊に参加したという近藤さん。

セネガル共和国のファティック県教育委員会に配属され、
幼稚園3園を巡回しながら子どもの主体性を大切にした保育の紹介を行いました。
セネガルでは、幼児教育から、知識習得を中心とした幼児教育が行われていました。
その背景には、セネガルの歴史や社会システムの影響があったそうです。
現地の先生たちの価値観を尊重しながら、
現地のニーズに合わせ、子ども主体の保育の紹介を心がけたそうです。
自分が帰国後も、現地の先生たちが、子どもたちと一緒に活動を継続していけるよう、
現地にあるものを使用しながら、子どもたちが楽しく参加できる活動を紹介し、
子どもたちの作品をつかった教室の環境構成などを提案したそうです。

最初は、近藤さんの活動に積極的に協力してくださる先生は少なかったようですが、
子どもたちだけでなく、先生たちの評価にもつながる活動は何だろうと戦略を練り、
最終的には、近藤さんと活動すると自分たちにもメリットがある!子どもたちにもメリットがある!と
現地の先生自身が感じ、近藤さんと一緒に活動したいという先生たちがどんどん増えていったそうです。

活動の中で、印象に残っている出来事は、
同任地の協力隊や現地の保育者、カウンターパートと協力し開催した「情操教育発表会」
県教育委員会と共催で実施し、600人ほど集客するイベントをオンタイムで実施!
セネガル共和国では、時間通りのイベント開催は、奇跡的なこと!
今までの活動や今回のイベントを見守ってくれていた先生が、
イベント後、駆け寄り、「あなたの日々の良い行いを神様が見ていて成功に導いて下さったのよ。」と
抱きしめ伝えてくれた言葉が、近藤さんはとても感動したそうです。
ラジオではお伝え出来なかったのですが、
帰国前には、現地の教育に貢献したひとりとして県教育委員会より表彰されたそうです。
近藤さんは、表彰され、評価されたことが嬉しかったのではなく、
自分の活動によって、現地の子どもたちや先生の喜びに少しでもつながったのだと
実感できたことが嬉しかったと教えてくれました。


「協力隊時代に出会った仲間たちは一生の宝物!協力隊参加に迷っているなら、
一度しかない人生なので、自分の直感を信じて一歩を踏み出してほしい!
きっと自分の考えている以上の世界と出会えると思います。」と語って下さいました。



★音声コンテンツ内の説明会等の情報は、2022年度秋募集時のものとなります。

 最新の情報はJICA海外協力隊のウェブサイトをご確認ください。

 https://www.jica.go.jp/volunteer/index.html