今朝は、番組からのクリスマスプレゼント。
スタジオライブ『チャイコとクリスマス』をお送りいたします。
今年は、ロシアの作曲家、ピョートル・チャイコフスキーの没後130年。
ということで、曲を紹介しながら生涯を辿りたいとおもいます。
哀愁がありロマンティック、ゴージャスなオーケストレーションが魅力の
チャイコフスキー。
ある年代以上の方には、この曲がお馴染みではないでしょうか。
カレーのコマーシャルで、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
ピアニストの中村紘子さんが出演していたCMで、
「ピアノ協奏曲第一番」は、オーケストラとピアノのための作品。
華やかで豪快、まさにチャイコフスキーらしい楽曲です。
ロシアを代表する作曲家のチャイコフスキーですが、こんなエピソードがあります。
実は師匠のルビンシュタインからは不評で、大げさで品がないと言われました。
チャイコフスキーは師匠に「もう、私はあなたに従う必要はないと思います」と伝え、独自でコンサートを組み、全米ツアーで大成功。
後日、ルビンシュタインから詫びがはいります。
「実は、こんな大作を僕に相談もなく一人で作りあげことが寂しかった。
よければ、この曲を弾かせてくれないだろうか」と。
もちろん、チャイコフスキーは快諾したそうです。
チャイコフスキーの代表曲として人気が高いのは、弦楽セレナーデ」、、、
タイトル通り弦楽器だけで構成されているが歌曲のオペラのような壮大なスケール。
以前、東京のホールで聞いた時、理屈なく涙が出るほど感動しました。
壮大な曲だけではありません。ささやかながら味があるこんな曲。
「アンダンテ=カンタービレ」、、、
美しいメロディ、どこか土着的な土の匂いがするところが好き。
そして有名なのは「ヴァイオリン協奏曲第一楽章」
ヴァイオリンの美味しい音域より少し低めに入るところが魅力です。
たとえば、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」は、
かなり高い音域から始まります。
これが、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」。
続いて、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲第一楽章」です。
チャイコフスキーは5歳からピアノを習っていましたが、
両親は音楽家にさせるつもりはなく、役所(法務省)に勤めます。
ですが、音楽の道が諦めきれず、
22歳の時に新たに創設されたサンクトベテルブルク音楽院に入学、
そこから本格的に音楽の道にすすみます。
6歳の時には、ドイツ語とフランス語を話すほどの天才だったそうなので、
音感がよかったのでしょう。
壮大な曲だけではありません。
ささやかながら味がある曲を生演奏でお送りしましょう。
美しいメロディ、どこか土着的な土の匂いがするところが好きな曲です。
「アンダンテ=カンタービレ」
後半は、チャイコフスキーの代表作とも言われる
2つのバレエ音楽をご紹介いたしょう。
まずは「白鳥の湖」から。
「白鳥の湖」は、「眠れる森の美女」、「くるみ割り人形」とともに、
チャイコフスキーの三大バレエの一つとして有名ですよね。
中でも、チャイコフスキーが初めて発表したバレエ音楽の「白鳥の湖」は、
メロディを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
バレエ作品の「白鳥の湖」は、ヨーロッパに伝わる白鳥伝説をもとにした、
悪魔の呪いにより夜以外は白鳥として過ごすこととなったオデット姫と、
ジークフリート王子の愛の物語。
続いて「くるみ割り人形」
ドイツ幻想文学の巨匠E.T.A. ホフマンの童話
『くるみ割り人形とネズミの王様』に基づいたバレエ音楽。
クリスマスの季節に世界中で上演される冬の風物詩『くるみ割り人形』。
舞台はクリスマスイブの夜。
少女クララとくるみ割り人形がお菓子の国で過ごすファンタジーな世界。
物語はクリスマスイブの夜。
おじさんから、くるみ割り人形をプレゼントされたクララ。
実は、そのくるみ割り人形は、ネズミの女王に呪いをかけられた
お菓子の国の王子だったんです。
おもちゃの兵隊とネズミたちとの争い。
雪の国、お菓子の国。
現実と夢の世界が両方描かれたファンタジーなストーリー。
公演によって数々の解釈・演出がありますが、クリスマスに楽しみたい作品です。
今朝は、番組からのクリスマスプレゼントということで、
スタジオライブ『チャイコとクリスマス』をお送りいたしました。
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