2024年3月16日

西村由紀江のSmile Wind

ロマン派を代表する音楽家のひとりに、

作曲家でピアニストのフランツ・リストがいます。

 

ちなみに、ショパンは1810年生まれ、リストは翌年の1811年生まれ。

2人ともロマン派を代表する作曲家でピアニスト。

 

フランツ・リストはハンガリー出身で、「愛の夢」と「ラ・カンパネラ」が有名。

 

私が幼少の頃から最も好きだったリストの曲は「ため息」。

前にもお話ししましたが、母親が子供の頃に買ってくれた

珠玉の名曲集レコードに収録されていました。

 

曲が始まると最後までノンストップ、

流れるようなフレーズが印象的で、自分も弾きたいと思ったが難しくて弾けない。

手が届かなくて、いつもため息をついていました。

 

リストは手が大きいことで有名。

身長も2メートル近くあったと言われています。

 

そのリストが作った曲となると、

自然に手の大きい人が轢きやすい曲になるのではないかと、、、

 

なぜなら、曲を作る時にピアノを弾きながら作ることも多いからで、

まさに、私には手が届かない曲だったんです。

 

それだけではなく、リストは「ピアノの魔術師」とも呼ばれた超絶技巧の持ち主で、

誰にもできないパフォーマンスを披露したそうです。

 

1811年、ハンガリーのドボルヤーン、

現在のオーストリアのライディングで生まれたフランツ・リストは、

幼い頃から父親にピアノの手ほどきを受けたリストは、その才能を開花させます。

パリの社交界で絶大な人気を博したリストは、

演奏のテクニックはもちろんのこと、その美しさでも人々を虜にしていました。

 

コンサートの最前列は全員女性、、、

演奏すると興奮のあまり悲鳴が上がり、失神する人もいたといいます。

 

またリストが去った後はステージが花束でいっぱいになったとのエピソードも。

例えるなら、クラシック界のビートルズにも近い存在というところでしょうか。

 

ルックスがよく女性に人気があったのはリスト自身も意識していたと言われています

 

私が好きな曲「ため息」は、

大きな手の動きをダイナミックにアピールする意味もあって作られたのではと

私は考えているんですけど、、、

 

その理由は、両手を交差させる場面が必要以上に多いということ。

当時、リストがこの曲を弾いた時にどんな反応だったのか興味深いです。

 

ずいぶん前、ハンガリーのブダペストでリストの銅像を見に行きました。

銅像は直立不動ではなく堂々と座っていて、

しかも大きな手を見せびらかすかのようなポーズ。

リストらしくて微笑ましい。

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