2020年11月28日

西村由紀江のSmile Wind

JR福島駅の駅前に、
福島市出身の作曲家古関裕而(こせきゆうじ)さんのモニュメントがあります。

昨日(11月27日)、最終回を迎えた、
NHK朝の連続テレビ小説『エール』のモデルになった古関さん。

生誕100年を記念して設置されたモニュメントからは、
朝の8時から夜の8時まで、1時間ごとに古関メロディーが流れます。

高校野球でお馴染みの「栄冠は君に輝く」をはじめ、
ヒット曲の「とんがり帽子」や「長崎の鐘」などが、
オルガンを弾く古関さんのモニュメントから聞こえてきます。

また、今年の9月1日からは、古関メロディーを流しながら市街地を循環する
「古関裕而メロディーバス」が運行開始。

駅前から出発する「古関裕而メロディーバス」に乗って向かうのは、
「古関裕而記念館」。

1988年(昭和63年)11月にオープンした「福島市古関裕而記念館」。

展示資料は約600点で作曲した楽譜やゆかりの品、ビデオコーナーなどがあり、古関裕而さんの生い立ちや、作品等が紹介しています。

1909年(明治42年)、福島市大町(おおまち)生まれの古関裕而さん。
1930年 (昭和5年)9月に、日本コロムビアに作曲家として入社。

スポーツ・ラジオドラマ・歌謡曲・演劇・校歌・社歌等、多岐にわたり、
作曲作品総数は5000曲。

1947年(昭和22年)以降は放送作品に力をそそぎ、
「鐘の鳴る丘」「さくらんぼ大将」「君の名は」等の主題歌を発表し
一世を風靡しました。

1964年(昭和39年)、アジアで初めて開催された
東京オリンピックの選手入場行進曲。

他にも、「とんがり帽子」「長崎の鐘」等、明るい歌謡作品を発表。
多く人に愛されてきました。

この功績により、1969年(昭和44年)には紫綬褒章を受章。
1979年(昭和54年)には福島市名誉市民第一号となりました。


大阪出身の私にとっては、なんといっても「六甲おろし」の
作曲者として親しみを感じています。

古関さんは高校の頃から音楽家になりたかったそうで、
商業高校卒業アルバムの寄せ書きには「末は音楽家だよ」と書いていました。

軍歌の「露営の歌」は B面でいたがA面より人気がありました。
理由は、曲調がマイナーだったからと言われています。

これまでの、勇ましく元気付ける明るい軍歌ではなく、
実際に進軍する人の心に寄り添ったメロディーが共感を呼んだようです。


同じように古関さんらしいアレンジが「別れのワルツ」。
閉店間際のお店などで聞いたことのあるメロディーではないでしょうか。

この曲のオリジナルは、スコットランド民謡の「蛍の光」。

スコットランドでは乾杯する時に歌う陽気な曲として親しまれていまするが、
それを3拍子のワルツ、しかもスローテンポにすることで
日本人になじみやすい哀愁漂う曲になっています。


古関さんは、のみならず、全国各学校の校歌や応援歌を作曲していて、
福島県内では、101校の校歌・応援歌を作曲しています。

1931年(昭和6年)には、
早稲田大学の第六応援歌として「紺碧(こんぺき)の空」を作曲。
現在では第一応援歌として校歌とともに親しまれています。



由紀江さんブログ最後の文

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