2021年1月30日

西村由紀江のSmile Wind

東北の被災地に、ピアノとピアノの音を届ける活動
「スマイルピアノ500」

東日本大震災で失われたピアノの数は、
およそ500台だと言われています。
「失われたピアノとピアノの音を届けたい」
という気持ちから始めたのが、
「スマイルピアノ500」という活動です。

みなさんのご協力により、
グランドピアノ:8台
アップライトピアノ:48台
電子ピアノ:6台
合計62台のピアノを届けることができました。
ありがとうございます。

私が「スマイルピアノ500」の活動をスタートさせたのは、
2011年4月でした。
ピアノをお届けするだけではなく、ピアノの音も届けてきました。

音をお届けした学校は、延べ12校。
復興支援コンサート等への参加は、17回。

また、ピアノをお届けした時には、
お届けした先で必ずピアノの弾き初めをさせていただいています。

お届けしたピアノの調子を確認するだけではなく、
この先、ずーっと長く、ピアノの音を響かせてほしいという
想いを込めて、ピアノの弾き初めをしています。

「スマイルピアノ500」の活動を始めて、もうすぐ10年になります。

新たに「ピアノが欲しい」という声は、ここ1年ほどありませんが、
いつでもお届けしますのでご連絡お待ちしています。

この番組、または、私、
西村由紀江のホームページまでお送りくださいね。

「スマイルピアノ500」の活動を続ける中で、ご縁もできました。
それは、福島県いわき市です。

ピアノ調律師の遠藤洋さんを通じて、
一昨年、2019年12月に台風で浸水した、いわき市の保育園に伺いました。

台風19号で園舎が浸水被害に遭った、いわき市の私立「はと保育園」に、
遠藤さんが修復したピアノ1台を寄贈。

ピアノは、家が浸水した市内の被災者から、
遠藤さんが引き取った1台で、
保育園の被害を知り、遠藤さんが寄贈を申し出たそうです。

ピアノの贈呈を祝い、クリスマスツリーが飾られた園舎で、
クリスマスソングを演奏させてもらいました。



昨年5月にオープンした「いわき震災伝承みらい館」には、
ピアノ調律師の遠藤さんが修復した
「奇跡のピアノ」が企画展示されています。

「奇跡のピアノ」は、津波で被災した
福島県いわき市の豊間中学校にあったグランドピアノで、
砂や海水で大きなダメージを受けたのを遠藤さんが修復したピアノです。

実は、2016年3月11日に、東京の日本橋高島屋で行われた震災復興支援、
「明日へのエール」で「奇跡のピアノ」を
弾かせていただいたことがあります。
やわらかい音色がしたことを覚えています。

昨年の夏に「いわき震災伝承みらい館」で、
「奇跡のピアノ」を弾かせていただく予定だったのですが、
新型コロナの影響で伺うことが出来ませんでした。

そこで今回は、「いわき震災伝承みらい館」がどんな所なのか、
阿部副館長に電話でお話を伺いました。

現在、「奇跡のピアノ」が企画展示されていますが、
昨年の夏に参加者が自由に演奏できる音楽会が開催されたんです。

今年も、「奇跡のピアノ」を参加者が自由に演奏できる音楽会を
1月11日に開催しました。

参加申し込みは、まだ、間に合います。
≪募集期間 令和2年12月15日 ~ 令和3年2月7日≫

私もいつか「いわき震災伝承みらい館」に伺って
「奇跡のピアノ」を弾きたいですね。

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番組では、あなたからのメッセージをお待ちしています。

メールの方は、番組ホームページから!
ハガキの方は、今お聞きの放送局『西村由紀江のSMILE WIND』 まで。


「家族や仲間の話」、「嬉しかったこと」「失敗をしちゃったこと」など、
どんな出来事でも構いません。
「あなたの身近にあるエピソード」を教えてください。
ピアノの生演奏と共にご紹介をさせていただきます。
あなたの聞きたい曲もリクエストして下さい。
エピソードと一緒にご紹介します。

被災地にピアノを届ける活動「スマイルピアノ500」では、
震災でピアノを失った方からのご連絡をお待ちしています。
番組、または、私、西村由紀江のホームページまでご連絡ください。

お待ちしています!
http://www.nishimura-yukie.com