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【東京23区】港区 ~ 土砂災害にも要注意!災害情報のキャッチには港区防災ラジオを

毎週土曜日オンエア「防災FRONT LINE」のスピンオフ版。
東京23区の防災の取組みを、各区ごとにピックアップして紹介します。

防災をより身近なものとしてとらえるために、
東京の各自治体の防災の取組みについてお伝えしています。
自治体ごとの防災対策は、それぞれの地域の特徴や注意すべき点などを踏まえて、
さまざまな独自の取り組みが行われています。

今回は港区です。
港区は防災上どのようなところに気を付ける必要があるのか、区の防災課長に聞きました。

港区は、高台と、東京湾に面した低地とで構成され、かなり起伏にとんだ地形となっていて、
土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域が23区で一番多く指定されています。
また、川が区の中央部を流れているということもあって、浸水といった問題もあります。
高層住宅なども多くありますので、共同住宅に対する防災対策なども課題となっています。


実は「がけ地」が多いというのが、港区の特徴のひとつです。
土砂災害警戒区域が区内に広く点在しているため、情報提供や啓発に力を入れているほか、
がけや擁壁を改修する際の費用の助成も行っています。
実際にどのあたりが危険なのかは、港区土砂災害ハザードマップで確認してください。
区のホームページでも見ることができます。

そして、もうひとつの特徴がマンションです。

港区では約9割の区民の方々が共同住宅に居住しています。
6階建て以上、かつ50戸以上の高層住宅に約10万世帯の方が居住していますので、
区では高層住宅の防災力強化を重点課題としています。
具体的には、マンションの方々向けの震災対策のハンドブックを作成し、その啓発。
防災住民組織をマンションの中で作っていただくためのアドバイザーの派遣
マンション向けの防災資機材の助成といった支援などにも取り組んでいます。
(6階建て以上、かつ50戸以上の)高層住宅以外の、もう少し小さい規模の(マンションの)方々に対しても
この制度を適用できるよう、対象を拡大して共同住宅の支援を進めています。


マンション防災のハンドブックは、アクションカードの構成になっていて、
非常時と平常時それぞれに、何をすべきか、
一目でわかるよう工夫されていますので、参考にしてみてください。

また、都心区ならではの課題として、
帰宅困難者対策に、区内の事業者と連携して取り組んでいるほか、
中小企業が、災害のあと早期に復旧できるよう、
BCP=事業継続計画を策定するためのマニュアルを作成して支援しています。

そして、震災や大雨といった災害時には、
信頼できるところから正しい情報をタイムリーに受け取ることが大切ですが、
港区では、このような取組みを行っています。

防災ラジオと防災アプリです。
区では、災害時の情報を防災行政無線で放送していますが、
雨風の強い時など自宅で聞こえなくなる場合もあります。
そこで、防災行政無線の放送内容を室内で聴くことができる「港区防災ラジオ」を導入しています。
希望する世帯の方には、有償で配布していますのでぜひ利用してください。
また、スマホやタブレットを使っている方々には、
避難所の情報、災害時の気象情報、防災行政無線から出される発令情報など、
災害時に重要な情報を入手できる「港区防災アプリ」も無償で配信しているので活用してください。


防災ラジオは、1世帯につき1台、1,000円で配布しています。
特にマンションなど密閉性の高い家に住んでいると屋外の音が聞き取りにくくなりますので、
この機会にぜひ備えておいてください。
また、LINEやTwitterの港区公式アカウントも登録して情報収集につとめてください。

≪関連リンク≫
・港区防災HP
https://www.city.minato.tokyo.jp/bosai-anzen/bosai/index.html
・Twitter 東京都港区(災害・緊急対策関連情報)@minato_city
・LINE 港区LINE公式アカウント @minatocity

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