2022年5月28日

西村由紀江のSMILE WIND

身体を動かしたくなる季節になりました。
私は朝のジョギングを始めて、ちょうど2年になります。
今ではすっかり日課となっていて、走りながら季節の花を眺めたり、
気分によって違うルートを通ってみたり、楽しんでいます。

最近、興味があるのが野球。
岩手県出身の選手が次々に記録を出し、世界的に活躍しています。

野球は見るのが大好き。東京ドームをはじめ、神宮球場、ZOZOマリンスタジアム、
甲子園球場などに行っていて、一応ルールはわかっているつもりです。
なので、菊池選手、大谷選手、佐々木選手など、活躍されている若手が、
岩手出身であることが気になっていました。

菊池雄星選手と大谷翔平選手は、同じ花巻東高校の出身。
2人は3学年離れているので、
菊池選手が高校3年生の時、大谷選手は中学3年生だったので、
花巻東でチームメートになったことはありませんでした。

2009年、3年生の菊池選手がエースで挑んだ春のセンバツでは、
岩手県勢として春夏通じて初の準優勝に貢献。

プロ野球の西武ライオンズ、メジャーリーグのマリナーズを経て、
現在はブルージェイズに在籍しています。


岩手県勢として初の準優勝に貢献した菊池選手にあこがれて、
大谷選手は花巻東に入学。

2年生の時に、春のセンバツ、夏の甲子園に出場。
3年生の夏には、160km/hを計測して注目を浴びますが、
甲子園には出場できませんでした。

日本のプロ野球には進まずメジャーリーグへの挑戦を表明していた大谷選手。
その大谷選手を北海道日本ハムファイターズが、ドラフトで単独1位指名。
投手と打者の「二刀流」育成プランなどを提示され、
2013年、ファイターズに入団。
前年までダルビッシュ有が着用していた背番号11を引き継ぎました。

2017年、メジャーリーグのエンジェルスと契約。
昨年、46本塁打、100打点、26盗塁、9勝、防御率3.18、156奪三振の成績で、
見事、二刀流を成し遂げました。


大谷選手といえば、「目標達成シート」ですよね。
目標設定を明確に記した81マスからなるマンダラチャートで、
やるべきことが明確化されているとうことで注目されました。

この「目標達成シート」ですが、大谷選手は菊池選手のものを取り入れたんだと、
花巻東の佐々木監督が話しています。

全ての項目が同じということではありませんが、
菊池選手のようになるためには、菊池選手が書いていた目標を参考にしながら、
さらにその上の目標を設定して追い抜こうとしていたんだそうです。

最後は、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希(ろうき)選手です。
岩手県陸前高田市出身で大船渡高校出身の佐々木選手。
3年の夏の県大会ではエース兼4番打者を務めますが、決勝は出場を回避。
甲子園出場は夢となりました。

2019年、千葉ロッテマリーンズと契約。
2020年のルーキーイヤーは、
一軍と行動を共にしますが登板の機会はありませんでした。
2021年、レギュラーシーズン全体で11試合に先発して3勝2敗。
そして2022年の今年、初めて開幕ローテーション入りを果たし、
4月10日に完全試合を達成しました。

1994年にジャイアンツの槙原投手がマークして以来28年ぶり、
史上16人目の快挙で、20歳5カ月での達成は史上最年少。
2011年の東日本大震災の津波で、父と祖父母を亡くしましたが、
「活躍する姿を見せることが一番の恩返し」という思いを胸に、
野球に打ちこんできた佐々木選手。


なぜ、岩手県から優秀な野球選手が誕生して入るのか?

それは、2009年に、花巻東が春のセンバツで準優勝をしてから、
岩手では多くの人の意識が変わったといいます。

指導者のレベルが上がり、リトルシニアや少年野球から、
質の高い指導を受けるようになったそうです。

また、硬式ボールの特性を持った軟式ボール、Kボールが岩手は盛んで、
中学生が軟式野球から高校の硬式野球へスムーズに移行できるようになりました。

指導といえば、ロッテでピッチングコーチを務めている吉井理人(まさと)コーチは、
メジャーの経験もあり、筑波大で野球のコーチング理論を学んだあと、
北海道日本ハムファイターズでは、ダルビッシュ選手、大谷選手を指導。

その吉井コーチが現在、
最先端の野球理論と信頼関係で佐々木選手を指導。

吉井コーチはブログに、
「野球に故障はつきものですが、なるべく故障しないよう、
我々指導者がしっかり管理していきたいと思っています」と綴っています。
佐々木選手は、9歳の時に被災して父と祖父母を亡くしました。
震災から10年の昨年には、
「震災当時は、たくさんの人から支えられ、頑張ることしかできなかった。
今はその時とは違って、勇気や希望を与える立場にある」と覚悟を語っています。

花巻東高の1年生だった16歳の時に被災し、
チームメートが自宅を津波で失うなどの被害に遭った大谷選手。
「東日本大震災から10年。月日とともに薄れていくことも多い中で
『忘れてはいけない事』『忘れられない事』も多いかと思います。
自分自身できることは微力ではあると思いますが、
少しでも被災地の力になれるように、まだまだ頑張っていきたいと思っています」
とコメント。

菊池選手は、ライオンズに入団したプロ1年目の時に、
ロッテ浦和球場で試合中に震災にあいました。
「岩手、東北への想いはずっと忘れる事なくプレーしてきました。
これからも野球ができる喜びと感謝の気持ちを忘れずに、
世界の舞台で躍動する姿を岩手、東北の皆様にご報告出来るよう精進致します」
とコメントしています。

菊池選手、大谷選手、佐々木選手の活躍によって、さらに野球熱が高まりそうです。



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